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夫、海南島に足止めされる…

夏休みに遊びに行った海南島・三亜で感染者が出て、
三亜市から北京に戻る飛行機が2回もキャンセルになり、
これは一刻も早く海南島を脱出すべきだと悟った私たち、
三亜から飛行機に乗るのをあきらめ、
レンタカーで走ること3時間、
その日のうちに海口市の空港から飛ぶ飛行機を予約しました。
 
しかしそんな私たちを待ち受けていたのは、非情な現実。
 
カウンターで北京健康コードをチェックされ、
注意喚起が出た夫は飛行機に乗れなかったのです。
 
夫は泣く泣く飛行機をキャンセルし、
海口のホテルに泊まって、
北京健康コードの注意喚起が解除されるのを待つことに。
 
しかし、注意喚起はなかなか解除されず、
結局夫はその日から12日間、
自費で海口のホテルで待機することになったのでした。

海南島健康コードでは何の問題もなく緑コードなのに
北京の健康コードに注意喚起が出るというのはつまり、
北京市のほうが夫に「君はとりあえず戻ってくるな」と
言っているわけです。
海南島はすでに、1日数十人の新規感染者が出ている
要警戒地区となってしまったのです。
(その後、三亜の新規感染者数は1日数百人まで膨れ上がり、
 1か月にわたり非常事態が続きました。)
 
ギリギリセーフで無事に北京に戻った私は、電話越しに、
 
「まぁ、この際一人のんびりと海南島を楽しめばいいじゃん」
 
と夫をなぐさめましたが、
 
「とても楽しめるような気分じゃないよ・・・」
 
と意気消沈した様子の夫。
毎日何回も何回も北京健康コードをチェックし、
北京の社区に注意喚起の解除をお願いしては断られ、
ネットで注意喚起の解除方法を調べては試し、
海口市の感染状況を調べ、
自分の海南健康コードも日々チェックし、
北京健康コードの注意喚起が解除されたら
すぐに飛行機に乗れるように毎日フライト情報を調べ、
情報収集のために毎日空港に出向くのが日課に。
PCR検査は念のため1日2回受けているといいます。
(搭乗条件として48時間以内に2回の
 PCR陰性結果が必要になったため。)
 
・・・これは気持ち的に楽しむどころではないですね。
いつ北京に戻れるのか、戻れないのか、、、
見通しの立たない焦りと疲労困憊。
夫、がんばれ。
 
そのうち海口全体が一時的に人の移動を制限するようになり、
空港に行くバスも止まり、確実にチケット予約している人しか
タクシーでも空港に行けない状態になったらしいです。
おまけに海口市でも、三亜から流れて来た旅行客を
警戒するようになったので、あちこち出入りするのもはばかられ、
朝晩の散歩が唯一の楽しみだと語る夫。
 
まことにあわれな状態ですが、
一つだけ、よいことがありました。
 
海口滞在中に手持ちの電子タバコが切れ、
この2週間は、はからずも禁煙合宿!?となりました。
このどうしようもない状況のおかげで、
夫、禁煙に成功!
 
まぁ、1つぐらいいいことがないとやってられませんよね。
大変な思いをして禁煙したのだから、
もう再びスモーカーに戻らないようにしてほしいものです。


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