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ウランバートルに短期移住して思ったこと

割引あり

現在、ヨーロッパやアジアを中心に海外を転々と移住している私が約ひと月、モンゴルのウランバートルに滞在して気づいたことや思ったことなどを紹介させて頂きます。ウランバートルへの長期旅行や移住を検討されている方のお役に少しでも立てばと思っております。

■ウランバートルはどんなところ?

ウランバートルはモンゴルの首都で、約150万人が暮らす経済と文化の中心地です。歴史的な遺産と現代的な都市生活が融合し、独自の魅力を持っています。市内にはガンダン寺院やスフバートル広場などの観光名所があり、伝統的なモンゴル文化を体感できます。また、ウランバートルはモンゴル国立博物館やチョイジン・ラマ博物館など、文化施設も充実しています。近郊には美しい自然が広がり、ゴルヒ・テレルジ国立公園などの自然観光地も人気です。ウランバートルは、モンゴルの過去と現代を感じることができる魅力的な都市です。

スフバートル広場のようす

日本人がまずモンゴルと聞いて思い浮かべるのは、広大な草原を馬に乗って走る遊牧民の姿だと思いますが、ウランバートルの中心街は高いビルもあり、想像以上の発展をしております。それでも土地が広大なことには変わりなく、広場や公園なども充実しており、また歩道も十分なスペースが確保されているケースがほとんどです。一方で、中心街から少し離れた場所には草原や山々が広がり、モンゴルらしさも堪能することができます。

■気候について

ウランバートルは大陸性気候で、気温の変動が大きいのが特徴です。冬は極寒で、11月から3月にかけての平均気温は摂氏-20度前後に下がります。一方、夏は短く、6月から8月の平均気温は摂氏20度から25度に達します。年間降水量は少なく、夏季に集中して降りますが、全体的には乾燥しています。特に冬は乾燥し、風が強いため防寒対策が必須です。晴天の日が多く、特に夏は快適な気候で観光に適していますが、急な気温変動には注意が必要です。

ウランバートル中心街のようす

私が滞在した5月、6月は年間を通しても過ごしやすい季節であり、日中は強い日差しながら、気温は25℃前後までしか上がりません。また夜間もそれほど寒いと感じることがなく、一般的な寝具で暖房もなく過ごすことができました。まだまだ乾燥する時期ではありましたが、滞在の時期を選べるのであれば、5月から8月あたりが良いかと思います。

■通貨と物価について

ウランバートルの通貨はモンゴル・トゥグルグ(MNT)です。物価は他の国際都市と比較して比較的手頃ですが、近年の経済成長に伴い徐々に上昇しています。市内のレストランやカフェでは手頃な価格で食事ができ、特に地元料理は安価で美味しいです。食材や日用品の物価についてはモンゴル産や近所のロシア産、中国産、韓国産などは安価である一方、日本産や欧米産の商品は日本より割高のケースがほとんどです。トマトなどの生野菜や外国産のパスタや日本のお米、しょう油などは高めですが、マトン肉やハチミツ、ヨーグルトなどは安めです。宿泊費も多様で、バックパッカー向けのホステルから高級ホテルまで選択肢が豊富です。観光客にとっては、予算に応じた多様な体験が可能な都市です。

■言語について

モンゴルの公用語はモンゴル語ですが、文字は一般的にロシアなどで使われているキリル文字を用いられます。モンゴル語は歴史的にモンゴル帝国時代から続く言語で、遊牧民の文化と密接に関連しています。20世紀初頭にはラテン文字が一時採用されましたが、1940年代にキリル文字に移行しました。ロシア語もソビエト連邦時代の影響で広く理解されています。近年、英語の教育が進み、若い世代を中心に英語も話されるようになっています。言語の多様性はモンゴルの歴史と文化を反映しており、訪れる際には基本的なモンゴル語の挨拶や表現を学ぶと、地元の人々との交流がより深まります。

公園にあるモンゴル文字が書かれた像のようす

私は1か月の滞在でキリル文字が読めないことが少し大変でした。レストランのメニューでも英語表記がないお店も幾つかあったので、携帯電話で検索するにもキリル文字の入力が出来ず苦戦しました。それでも中心部のカフェやレストランでは若い方を中心に英語が話せる方もいましたので、滞在中、コミュニケーションで大きく困ることはありませんでした。

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