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【生後45日】ネントレに成功した。

子育て情報の偏り

子供を授かって、子育てに関する情報や本をたくさん読む中で、有名な3歳児神話をはじめとして、あらゆる「子育て情報」や「子育て論」は、極端に俗人的だったり、エビデンスがなかったり、感情論が多かったりすることに気づいた。(特に日本では、なのかも)

それもそのはずで、子供は1人の人間なので、一人一人違っている。だから子供の数だけ正解がある。俗人的にならざるを得ないのだ。
さらに赤ちゃんは喋れないので、なるべく多くのN数から導き出した「きっとこうだろう」という科学的根拠の薄い結果になりがちなんだと思う。

子育て初期の悩み「睡眠」

そんな子育て情報の中で、一番最初に迷ったのは「睡眠」に関してだった。

新生児はオムツやミルクと言った生命維持のための意思表示以外でも「なんとなく機嫌が悪い」「寝にくい」「甘えたい」などなど、さまざまな理由でギャン泣きする。

我が家の場合、毎晩18時くらいからグズグズが始まって、抱っこすると泣き止んで、寝かせるとギャン泣き、というのが寝るまでエンドレス。長時間抱っこで腕は感覚がなくなるし、寝不足で体力も限界に。

そして「なんで泣いているのかわからない」というのは解決策のない課題にずっと直面しているような状況で苦しいし、我が子の鳴き声は心が締め付けられる。耳を擘くうような鳴き声に、夫婦共々メンタルをやられる日々だった。

日本と海外の「寝かしつけ論」の違い

そこでさっそく何か糸口はないのかと調べ始めたのだけど、日本は海外と違って、「同じ部屋で添い寝や、寝かしつけをしてあげることが愛情である」みたいな情報が山ほどあった。(そもそも国土面積が違うから、一軒あたりの部屋数の問題でそうせざるを得ないというのもある気がするけど)

個人的には、あんなギャン泣きする我が子の横で寝るまでトントンするなんて、、、と思ったし、体力やメンタルがたとえ大丈夫だったとしても、寝かしつけの時間的拘束によって、夫婦の時間や自分の時間がかなり少なくなることにも危機感を覚えた。

※もちろん添い寝がダメというわけではなく、あくまで私の価値観には合わなかっただけ!添い寝が幸せという人もいるし、人それぞれ。

「ネントレ」に出会う

そんな中、子育て系のインスタグラマーさんの投稿で「ネントレ」というキーワードを発見した。

ネントレ(=ねんねトレーニング)とは、赤ちゃんが1人で眠れるようにするトレーニングのことだ。

ネントレとは 決まった時間に赤ちゃんが1人で眠れるように習慣づける睡眠トレーニングのことです。ネントレは、赤ちゃんが病気やお腹が空いていたり、おむつ交換が必要などの場合を除き、赤ちゃんが夜中に目を覚ましても、再び自分1人で眠りに戻る方法も含まれています。

パンパースHPより引用

新生児は基本的に3時間おきに授乳が必要なので、もちろん細切れ睡眠になることは変わりない。だけど、それでも寝かしつけに時間をとられないということは、格段に自分の時間や夫婦の時間が増えるし、自分の睡眠時間も長く取れることになる。

「フランス式寝かしつけ」

そこでさっそく色々検索をしてみると、この本に出会えた。

詳しくは是非この本を読んでほしいのだけれど、結論、フランスでは赤ちゃんを一個人として扱うので、「何もできない無垢な存在」という日本的価値観ではなく、「自分で寝る方法を知らない存在→教えてあげることが必要」というマインドらしい。

だから、最初はギャン泣きしても放置して、徐々に自力で眠る力をつけさせるのだそう。

放置する時間やタイミングはこの本にあるので割愛するが、この方法に則って、(ギャン泣きする子供を別室に放置するのは心が痛かったけれど)数日トレーニングすると、なんと生後45日目にして自分で寝られるようになった。

もちろん日によってなかなか寝付けなさそうな日もあるけれど、はじめてネントレに成功した日から5日経った今も、30分もすれば自力で眠りについている。

我が家のベッドルーム

結局、仕事と一緒。自分で調べて、考えることが大事。

仕事で課題に直面すると、私たちは先輩に聞いたり、自分でググったりして、効率の良い方法を探すし、無理でもなんとか自分の頭をフル回転させる。

結局、子育ても一緒で、正解のない子育てとはいえ、まったく武器のない状態で戦うよりも、ある程度武器(戦略や知識)をもって戦う方が、精神的にも体力的にもかなり楽になることは間違いない。

ただし、日本語で検索をかける限り、ほぼ全ての行動が「愛情」に紐づけて語られることが多いし、主語は基本的に「ママ」だし、何かとモヤモヤすることは多い。
ジェンダーニュートラルに、そして子供を個人として扱うような子育てを目指す方には、是非海外の事例を検索したり、そういった書籍を探すことをおすすめしたい。

ちなみに私は英語力は決して高くないけど、中学レベルの英語でも、「baby sleeping skil」と検索をかけるだけで、こんなにもわかりやすいネントレに関する記事が見つけられる。

そして、日本的な「ママが一番」「愛情不足は危険」みたいな記事がいかに一部の意見に過ぎず、世界がいかに広いかを感じられる。

ありすぎる情報に惑わされず、自分らしい子育てを、これからも綴っていきたい。

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