信玄公祭りの夜に・・・(今更ながらミラージュにハマる)

 #この街が好き #ミラージュ
 10月最後の週末はハロウィンで盛り上がるのが一般的だが、我が県の県庁所在地である甲府市には、少し違った風が吹いていた・・・
 このコロナ禍において、人々が集まるライブやお祭りなどの催し物はことごとく、中止になってしまった。(その反動で韓国では痛ましい事故がおこってしまった、亡くなられた若い命に、心から哀悼の意を表します・・・)
 3年半ぶりに「世界最大の武者行列」と言われる信玄公祭りが開催されたのである。
 例年信玄公祭りは春に行われて来たのですが、4月は不安定な天候の事も多かったように思う。それで、今年は既存のハロウィンイベントなどと合わせて、この時期の開催となったのかも知れない。

 甲府駅から程近く、徳川の時代になってから築城され、現在はいくつかの門などが復元され県民の憩いの場となっている舞鶴城という城跡公園がある。そこに、武田二十四将に扮した武将を筆頭に、各地区町村から、その土地に縁のある武将が編成隊を率い、甲州軍団が集結する。その数1200人、その壮大な武者行列が甲府駅から南に走る、平和通りをパレードするのだ。
 毎年信玄公には、有名人の方が選ばれるため、選ばれた方の信玄公ぶりを観覧したり、審議するのも地元民の楽しみなのである。
 それに先駆けて、天皇杯優勝の栄光を手にしたヴァンフォーレ甲府のパレードも行われ、盛り上がったそうであるが・・・ 
 しかし、今年は私はタイミングが悪く、武者行列を観に行かれなかったのです・・・

 それでは何故この記事を書いているかというと、正にこの、映像で見ている武者行列に、強烈にある作品を想起させられたからです・・・
 それは、桑原水菜さん作「炎の蜃気楼(ミラージュ)」。
(『ミラージュ』と呼ばせて頂くことにします・・・)

 私がこの本に出会ったのはつい最近のことであるが、実は伏線があった・・・
 ある大手のリサイクル店に行ったとき、「あぁここには読みたい本が一冊もないな・・・」と感じたのであるが、その中で唯一手に取り購入したのが桑原水菜さんの「遺跡発掘師は笑わない」だったのである。しかし、その時点では、まさか全47巻にも及ぶ力作を、世の中に出していた作家さんとは思わなかったのである(しかもコバルト文庫で〜)。

 さて、「炎の蜃気楼」の大筋はというと、松本市に住む高校生(仰木高耶)が、自分は戦国時代の武将「上杉景虎」の換生者(かんしょう=霊魂が人の体を借りで、生をつなぐ事)だと知る。
 上杉謙信の率いる「冥界上杉軍」は、怨念を抱いて死んでいった武将たちの怨霊退治を使命としている。何故なら亡くなった武将達が再び天下統一を目指し覇権を争う「闇戦国」が勃発していたからだ…
 両親の愛情に恵まれないながらも、親友の成田譲や、妹の美弥と普通の高校生活を営んでいたはずの彼が、いつの間にか、上杉換生者の仲間とともに、怨将退治に巻き込まれていくのである…

 ちなみに、炎の蜃気楼はアニメ化もされており(13話くらい)、少し昔の絵柄が渋い感じ…特に『覇者の魔鏡』はビジュアルが生きていたと思う…

 アニメの中にも、何しろ直江さんの、まごうかたなき名台詞もでてきます…(身体が震えて眠れん「エッ?どういう事???」景虎でなくてもビビること間違いなしです!)

 現在「怨讐の門」(シリーズ23〜28巻)を読み終わりました。少しずつ感想など書いていきたいと思います…

 それと、アニメでも一番最初に出てきて、印象的な「魔縁塚」。アニメでは高坂弾正が、信玄公の墓を破壊したところから始まるお馴染みのシーンです…
  
 次回は、武田信玄の墓と呼ばれている魔縁塚、甲府市岩窪にある比定地にも出かけて、『プチ、ミラージュ紀行』を楽しんで見たいと思います!


 
 
 

 

 

 

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