見出し画像

気持ちはいつも、しぼりたて

子どものころ、「ちびギャラリー(略:ちびギャラ)」が大好きで、雑貨屋さんで見つけるとよくグッズを買ってもらった。

ちびギャラの文字を見て「懐かしい!」と思ってくれた人もいると思うのだけど、見たことも聞いたこともない人も当然多いだろう。ちびギャラとは何か?を言葉で説明しようと書き始めたら、これが意外と難しい。

特定のキャラクターというわけでもないし、アニメでも漫画でもない。書籍化もしているけれど、書籍のタイトルを指しているわけでもない。

「あれはなんと説明したらいいのだろうか…?」と疑問に思い、作者・ボンボヤージュさんの公式サイトに飛んでみると、こう書かれていた。

ちびギャラリーは、1999年、ボンボヤージュの個人webサイトで誕生しました。「1メッセージ + 1イラスト」で出来ている、ちびっこい作品達の総称なのでちびギャラリー。
引用元:http://www.bonsha.com/

なるほど。ちびギャラとは、“作品たちの総称”だったのか。確かにそう言われてみると納得する。それよりも、1999年から居たことに「へえぇ」と声が出たけれど。

上にある通り、ちびギャラの特徴は、「1メッセージ + 1イラスト」。愛嬌たっぷりの動物のイラストに、確信をついたり、なぐさめたり、背中を押してくれる言葉が添えられていて、私はその言葉を読むのが好きだった。

使っていた手帳に描かれていて、今でも鮮明に覚えている言葉がひとつだけある。

過去作品としてボンボヤージュさんがTwitterで投稿していたので、こちらに貼らせていただこう。

引用元:Twitter
「気持ちはいつもしぼりたて。
思ったときに言っておけ。大好きなのだと伝えとけ」。


この言葉に出会ってから、もう20年ほど経っているはず。それでも、ほぼ毎日と言っていいくらいに思い出してきた。

そのおかげで、私はずいぶん「大好きだよ」という言葉を、面と向かって相手に伝える大人になったと思う。

会話の途中でも「全然違う話なんだけど、いまめちゃくちゃ大好きって思ってる」と伝えたり、なんの脈絡もなく、「私〇〇のこと大好きだよ」と伝えこともよくある。日々私と過ごしてくれている人たちには、かなり身に覚えがあるだろう(笑)。

わりと感情を隠さない性格だけれど、「大好きだ」ということについては、とりわけ素直だと思う。すぐに伝える、面と向かって、言葉にする。

自分の好きなもの・こと・人。いつでも「好き」は、明確だった。「大好きだよ」と口にするたびに、はっきり見えるようになっていたのかもしれないな〜と、今になって思ったりする。

言葉にすると気持ちが増して、さらに好きになっていくんだよね。

気持ちはいつもナマモノで、すぐに腐ったり溶けてなくなったりしてしまうから、これからも「しぼりたて」を届けていきたい。


【ちびギャラリー作者・ボンボヤージュさん】
HP:http://www.bonsha.com/
Instagram:https://www.instagram.com/bonshacom/



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?