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Thinking

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#日記

豊かな人間関係

どうする必要もないであろう。そもそも中年にもなって「友達」が欲しいという感情が、まるで私のような人間嫌いには理解に苦しむのだが。 この手の、ある種の心の弱い者が発する「ねっとりとした」陰鬱な吐露が不快極まりない。まだ女子大生相手にお金払って食事の相手をしてもらっている小金持ったおじさんの方が、はるかにマシであると思う。 ネットで固定HN持って10年も活動していると、長い関係が続いている方もそれなりにいる。私とネットで長期に渡ってコンタクトを取り続けている人は、何故か健康問題

哲学を「する」ということ

前回の日記で私小説作家西村賢太について取り上げたが、それ以前の大学生から25歳時点まで私が集中的に読み込んでいたのは、哲学者中島義道の著書であった。 当時、神保町の三省堂、池袋のジュンク堂、新宿紀伊国屋をその日の気分や他の行き先に合わせて選び、入り浸っていたものだ。私は本を読むこと自体は好きだが、ひとつ気に入ったものがあればそれを繰り返し読み込み、それから著者の他の作にどんどん手を伸ばしていくタイプであり、ともすると守備範囲が滅法狭い。先の大学生から25歳までは、そのほとん

半端な落伍者

今年2月、私小説作家西村賢太の死を知り、私は呆然としていた。都合8年は読み続けてきた作家である。哲学者中島義道と並んで、彼もまた、大きな心の支えになっていた。 西村氏の生活スタイルは、昼頃起きて原稿を書き上げ、深夜から明方まで酒を呑む。その量が尋常でない。720mlの焼酎丸々1本に、ビール2本。焼酎を飲まない日は、日本酒5合に同じくビール2本。食べる量も相当に多く、油物が多い。 これでは長生き出来ないだろう・・・そうは思っていたが、あまりにも早過ぎた。しかも、病床に伏して

紙の本を読む

週後半から6月らしからぬ暑さ。夜も風がうるさく寝つきが浅い日が続いたことで、すっかり体の力が抜けてしまった。適度に食事を取ることも出来るし、風邪を引いたわけではないが、今日は出掛けずに終日を家で過ごす。元々は都内で人と会う予定だったが、この暑さの中で人込みを歩くだけの体力には一抹の不安が。前日の夜にキャンセルを入れる。 梅雨の時期を超えて夏本番になってくると、毎年ヘッドホンオーディオが「身体的な理由で」辛くなってくる。冷房を入れて背中側から扇風機を当てていても、やはり耳周辺