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休日の過ごし方

家の近くにカフェがあり、休みの日は必ず1回は行っていて、仕事の業務をまずはこなして、新しいアイデアなどを考えたりしている。
あとは自分時間。予定の整理(主にお笑いライブのチェック)や時間が余れば読書といった感じ。
ゆっくり時間を過ごすのに丁度良いそのカフェにはとても感じの良い店員さんがいて、紳士的な接客をしてくれる。

決して自分を押し出す事はなく、それでいて接客を受けているのはきちんと感じる。
カウンターを離れる時には『いつもありがとうございます。』という心の声が聞こえてきて、『こちらこそ、本日も1時間ほどお世話になります。』
と、声に出すときっとこのような会話をしていると思われるが、とりあえず会釈を交わす。

新人スタッフの方が入った時にもレジは新人さんに任せて、オーダーが来るまで優しく見守られている。

そして彼のヘアスタイルがとても個性的で、黒髪ストレートボブに、もみあげ三つ編みスタイル。

とても長いもみあげを三つ編みにされていて、それがサイドの髪よりも15㎝程長い。

個性を逸脱しているように感じるけど、何故か印象はメガネの方だ。
紳士的で感じの良い接客とメガネというベストコンビネーションが、もみあげ三つ編みの個性を上回っている。

そんな店員さんのいるカフェに昨日も行き、仕事の資料を作っていると、2つ隣の席に座った可愛らしいお婆さん2人組がお水をこぼしてしまったようで、『迷惑を掛けてごめんね。。』と言っていた。

ふと見てみると、上の服からパンツまで水で濡れていて、何かの拍子にフローズンのドリンクも溢れていた。
水浸しにも関わらず、周りに気を遣っている背中を丸めたお婆さん、、胸が切なくなる。

自分に何か出来ることはないかな、、と思っていたらメガネ店員さんがやってきて、紙ナプキンで拭いてあげていた。
溢れてしまったフローズンも『もう一度買い直しますね。。』というお婆さんに対して、『大丈夫ですよ』と優しくフォロー。

お年寄りの方に親切な人は本当に素敵だと思った。

私も自分の周りの人には優しく接したいし、困っていたら助けてあげたい。

何かおめでたい事があれば祝いたいし、プレゼントするのも好き。

15年以上接客業をしていて、相手の求めている事にベストを尽くして、それで喜んでもらえると嬉しい。

そこに見返りなどはなく、昔から『求めない』という信念は根付いている。

社会人になった時に私を育ててくれた先輩が、お客様に対して欲を出してはいけないと言っていた。

求めると、何で買ってくれないのか、こんなに尽くしたのに、などの良くない思考になる。

私の小さい頃の話で、お菓子やおもちゃなどねだる事がなく、欲しいと駄々を捏ねている他所の子供を不思議そうに眺めているような子供だったそうだ。

その反動なのか、今は物欲の鬼と化している事は伏せておきたい。

昔、付き合った人からは、もっとわがままを言って欲しいと言われた事もあった。
わがままな彼女の方が可愛いのかなと思いながらも、わがままを言う事はなかった。

それが原因なのか分からないけど、3ヶ月で、振られた。

先程のお婆さんの話に戻って、その後もう1人のお婆さんと仲良くフローズンを飲んでいる。
良かった。

色々な思考を過らせながら次の休みもこのカフェに行きたいと思った。

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