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キングオブコント2023

人生で初めてお笑いを認識したのが吉本新喜劇。
小学生の頃、土曜日は午前中だけ授業があった。私の住んでいる地域は毎週土曜日の12時から吉本新喜劇がTBSで放送されていて、番組が丁度半分過ぎた位に家に着くので30分見れた。

うどん屋や旅館が舞台になる事が多く、一人一人の演者さんにお決まりのフレーズや流れがあって、誰も居ない家で、お母さんが用意してくれたおにぎりを食べながら観るこの時間が毎週の習慣だった。
チャーリー浜さん、桑原和男さん、池乃めだかさん、内場勝則さん、未知やすえさん、末成由美さん、等々、皆様の持ちネタを全て把握していた小学生の私を当時の両親は知る由もない。
弟が小学生に上がった頃には二人で正座して見ていた事も上に同じ。

当時、いつか自分もこの人達みたいになりたいと思っていて、両親から冗談まじりに『面白いから吉本に入れる』と言われた時は嬉しかった。
お母さんのターバンを頭に巻いて、洗濯ハサミを耳たぶに挟んで踊っている写真が残っているけど、とても可愛いので将来の旦那様にだけ見せたいと思う。

吉本新喜劇には大きな影響を受けた。

そこから『ダウンタウンのごっつええ感じ』が始まって私のお笑い好きに拍車がかかった。日曜日に必ず見て、翌日お笑い好きのクラスメイトと休み時間に真似をして遊んだ。 

板尾課長に扮して机の下から出てきて一言ネタを言い合ったり、オリジナルのネタも作って遊んだりもしていた。

それからは、ぐるナイやウリナリ、めちゃイケ、笑う犬、レッドシアターやエンタの神様も見た。

私のお笑い好きはコントから始まった。
そのコントの日本一を決めるキングオブコントの第16回が先日10月21日に行われた。

第一回からの王者が下記のとおり。

1回 バッファロー五郎
2回 東京03
3回 キングオブコメディ
4回 ロバート
5回 バイキング
6回 かもめんたる
7回 シソンヌ
8回 コロコロチキチキペッパーズ
9回 ライス
10回 かまいたち
11回 ハナコ
12回 どぶろっく
13回 ジャルジャル 
14回 空気階段
15回 ビスケットブラザーズ

第7回までは審査員がセミファイナリストだったのも懐かしい。

私が特に思い出に残るコントがある。
・バナナマン『朝礼』
・ロバート『戦国の里』
・ロッチ『試着室』
・かもめんたる『白い靴下』
・さらば青春の光『ぼったくりバー』
・ニッポンの社長『バッティングセンター』

さらばさんは6回ファイナリストに選ばれていて、ネタの切り口や展開が面白く、独自性のあるネタなのに幅広い層にウケている。

そしてニッポンの社長さんは4年連続出場。
初登場から好きになって、今では劇場に観に行っている。
さらばさんとはまた違うテイストだけど、世界観、方向性が近いのか私の好みのコントが多い。
それに高いクォリティでありながら、沢山のコント・漫才を持たれていて、何度も劇場に足を運んでいるけど1回もネタが被らない。
これは本当にすごい事だと思う。

私も0から案を考える事が多い仕事なので、
新しい発想を出し続ける作業と生み出せた時の楽しさを知っている。

だからこそ、芸人さんのクリエイティヴな発想や人を笑わせるというお仕事を選んだ生き方に尊敬と憧れと少しの共感を抱いている。

今年のキングはサルゴリラさん。
お二人の演技、声のトーン、ワードセンスが新鮮で面白かった。

4歳からの幼馴染のコンビで、マユリカさん同様に長い関係性の二人の掛け合いが良い。
あとは、かもめんたるさん、さらばさん、ニッ社さんのように先輩・後輩コンビの関係性も好きなので、ネタも勿論だけど、コンビの空気感を感じられるのもお笑いの魅力だと思う。
生きてきた環境や人柄が出るので、奥が深いなとも思う。

生まれ変わったら何になりたいとかあまり考えないけど、唯一挙げるとすれば、芸人になりたかった。
でも実際は観る側の人間なので、これからも沢山のお笑いに触れて生きたい。

次はM-1!!
また漫才についての想いを投稿したいと思います。

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