陽キャのお笑いと、それによって大きな虫のように扱われる俺達

自分はもちろん運動部経験者ではなく、また体育会系の性格でもないので、同じような雰囲気の人たちと日々楽しく過ごしているのだが、当然のように一部のサッカー部により嘲笑の的となっている。しかし何だかんだ頭がそこそこ良い人間の学校なので直接いじめに走るようなアホみたいなマネはしない。
 
表面上は何も悪くない人間として振る舞う。否定や嘲笑も目の前では行わない。
しかしその実、サッカー部の高尚なる陽向者の皆様は我々のようなジメジメした同じような格好と見た目と雰囲気の奴等を虫のように見ているのである。彼らにとっての関係の区分はいくつかある。部内の友達と、部外だが同じく陽向側にいる人間と、それ以外、石の下の虫である。

この記事を観る人間が自分のような非運動部だと決めつけるような例えを出してしまって申し訳ないが、私達が休み時間にバカでかい声で笑い、彼女だなんだといった話を騒ぎ立てている運動部のご機嫌な皆様のことをあまり快く思わないように、あちらも私たちを決して快くは思っていないのだ。それに対して責める権利は自分には無い。他人が不快なのはどちらも一緒だ。

だが彼らはスクールカーストを楯に着る事が出来る。そこが違いだ。いじめられっ子は大抵日陰者だ。抵抗する手段なんて無い。あちらには嘲笑がある。あちらの嘲笑は正義だ。スクールカーストと正しさを纏っている人間に対して出来ることはない。結局私たちは「あの方々」「界隈の人」などとご丁寧な言葉で遊び者にされているだけなのだ。

陽キャのお笑い、という言葉は陳腐だし、その言葉に悪意がまったくないかと言われればそうではない。だがそれは確かにある。刺々しい内輪ノリの棘の部分だけが露出した他害的なノリである。聞こえるか聞こえないかの場所で悪口を言ってみたりするのだ。楽しそうで何よりだよ、畜生。馬鹿にしやがって。楽しそうにしてる陰キャがそんなに面白いかよ。

だが何もあっちが全部悪いかと言われればそうじゃない。授業終わってから2時間も固まってなんかやってりゃあ、気持ち悪いですよね。すみません。嫌いですよね。嫌いです。

まぁ、おそらくどっちもどっちもを嫌いだし、それを表には出さない。だが彼らの嘲笑には正しさが付与される。その理不尽が嫌いでしょうがない。


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