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エコノメソッド スクール日記③問いかけとは

こんにちは。

今回は「問いかけ」の要素について簡単に説明していきます。

練習中の声かけとして、シンクロとかフリーズってのは多くの人が行なっているコーチング法だと思います。弊スクールでも、両方を上手く使いながら子供達の理解につなげていっていますが、その答えのほとんどは事前に準備された質問によって導かれます。


ここで重要なのが、「事前に準備された」というところです。質問形式でコーチングをする時、ついつい突発的というか即興的に問いかけてしまうことはないでしょうか。

例えばマークがテーマのトレーニング時。マークを外してしまった選手に対して、「なんで今裏取られた?」とか「じゃあどうしたらいい?」と質問し、答えを聞いて終わりとなっていないでしょうか。


質問をする時は、基本的には選手に修正を要求したい時だと思いますので、受け手側に対して認知負荷を下げてあげることが重要になると思います。そのためには、状況を細分化し、言葉で明確に定義することが大事です。そして、その後の判断基準について問いかけることもセットで必要になります。

つまり、上記のような状況ですと、「この選手が裏とってきたら、守備はどうするの?」ではなく、「マークをする時は、まず何を見る?」、「相手のどういう動きを防ぎたい?」、「じゃあ裏とってきたらどこにポジションとる?どういう風に対応する?」とすることで、選手側の理解を促します。


また、認知負荷を下げるという意味では、できるだけ同じ言葉を使ってあげることも重要になると思います。ここは通訳としても神経を使うところではありますが、コーチ自身も基本的には常に同じ単語を使ってくれるので、僕自身も常にコーチングする際は同じ言葉で伝えていくことができています。


「問いかけ」は、最終的に選手に伝える際に行われる行為という意味で、非常に重要な要素であります。事前に準備をすることが重要であると言いましたが、この問いかけがうまくいけば、選手は意識的に戦術的コンセプトを実行していくことができ、最終的に無意識的にプレーできるようになっていくでしょう。「問いかけ」の役割は、選手に意識を促すきっかけのようなものだと思っています。


直接的な指導や命令形が必要な場面もあることは事実です。一方で、選手にあるコンセプトを意識するきっかけを与え、その後の理解を深めたい場合は、事前に準備をした問いかけをすることも有効なアプローチになるのではないでしょうか。

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