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エコノメソッド スクール日記②認知とは

こんにちは。

前回はエコノメソッド の概要について少しだけ説明しましたが、今回は4つのポイントの1つである「認知」について、実際にトレーニングで行われていることを例に挙げながら紹介したいと思います。


まず認知とは、広辞苑で引くと「事象について知ること、ないし知識をもつこと。広義には知覚を含めるが、狭義には感性に頼らずに推理・思考などに基づいて事象の高次の性質を知る過程」みたいに複雑で難しいことが書いてありますが、トレーニング時には単に「見ること」を指します。子供達も練習中に認知という言葉を使ったりしていますので、その方がより簡単に共通理解を図ることができます。


認知、つまり見ることが大事であることはサッカーをしてる人なら多くの人が感覚的にわかることだとは思いますが、難しいのはその精度を上げていくことです。そして、指導者にとってはその精度を上げるためにどういう練習を作りどういう声かけをし、どう選手に理解してもらうかということが頭を悩ませるポイントになると思います。


エコノメソッド スクールでは、どの練習でも「何を」、「いつ」、「どうやって」見るのかがしっかりと定義されています。そして、見た物をもとに「じゃあその後はこうするべきだよね」の判断基準や原則もセットで決められています。


例えば「サポート」がテーマの時。みなさんなら、効果的なサポートの判断をする前に「何」を「いつ」、「どうやって」見るべきだと子供達に伝えますか?


まず「何」の部分ですが、最初に見るものは「ボールホルダーの状態」とされています。つまり、ホルダーの状態が自分のポジション変える大きな要素となるのです。そして、そのポジションを決める過程で「味方」と「相手」の位置も見ていこうという流れになっていきます。


「いつ」というのは、サポートなので基本的に「自分がボールを受ける前」ですが、「ボールが来そうな時」と「来る直前」というフェーズも存在します。


「どのように」は「半身、いい体の向きを作って」と、「首を振りながら」で、これはどのテーマでも共通して大事であることを何度も伝え続けています。


これに加えてしっかりと定義された判断基準や原則を教えていくことで、選手たちはゲームの中で自ら考えて判断していくプロセスを学んでいきます。



「見る」という作業は、時間の制限されたサッカーというスポーツの中では、かなり心理的負荷の高い作業となります。「言われたらわかるけど、やばい忘れてた!」とか、「スペースも時間もなくて見る余裕ない!」っていうことが頻繁に起こるでしょう。


だからこそ、負荷を下げて時間短縮に繋げていくためにも、「何」を「いつ」、「どのように」見るのか整理することや、それを意識しながらプレーアクションを繰り返していくことが重要になってくるはずです。実際にプレーとかしてる人は、プレーアクションごとに見るべきものを整理して頭に入れた上で練習を繰り返してみてください。最初は慣れなくても、知らないうちにプレースピードは向上していくことでしょう。

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