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[ブログ] 漫画・みゅん子ちゃんの解説

こちらの漫画の解説ブログです。


みゅん子ちゃんの漫画は、ミュンヒハウゼン症候群という症状をモデルに描きました。私のよく読む加藤諦三先生の本には、「幼児的願望」という言葉が出てきます。子供の頃に愛情を十分受けていないと、幼児的願望を残したまま大人になるということです。幼児的願望とは「自分を認めてほしい」と「もっと!もっと!」だと私は解釈しています。親に対しての「ねーねー!」ということです。ミュンヒハウゼン症候群は、ウソのケガや病気で「自分を認めてほしい」、そしてそれを繰り返してしまう「もっと!もっと!」で構成されています。原因の一つが幼児期の愛情不足だとすれば、子供の頃の「ねーねー!」を大人になってもしてしまうということです。

一見ありえない症状に見えるかもしれません。でも我々も「ちょっとウソ」で気を引くことがありませんか?例えば私も先日、友達と不眠症の話をしていて「寝れて2,3時間という状態が5年も続いたんだよね~毎日」ということを言っていました。実際は時々5時間は寝れていたので、ちょっとウソなんですよね。でも「うわそりゃ大変だわ」という言葉を引き出すためにオーバーに言っていました。そしてそれの100倍くらい強いバージョンがミュンヒハウゼン症候群なのかなと思います。つまり、誰にでもほんのちょっとはある要素なのです。

私はメンタル関連の漫画をよく描いています。それは心を病んだ妻との関わりとも関連しています。そして勉強すればするほどメンタルの不具合を他人が完全に治すのは難しく、本人次第ということに気づくのです。しかし、病んでいる本人はそのエネルギーがないことが多いです。そしてそのエネルギーの源泉になるものは、周りの理解しかないと思うんです。「こうしたほうがいいよ!」じゃなくて「わかる、それってこういうことだよね」ということです。私のメンタル漫画は本人たちに向けてだけでなく、そういうのを知らない人に向けても描いています。それは私ももともとはそういうことを知らず、勉強して知った側だったからです。私が学んで理解したように、そういう理解が広がって、私の妻のような人が少しでも減れば良いなと思います。

ちなみに現在、闇子ちゃんを同人誌にまとめようと思ってて、ついでにグッズ制作も試しています。ある程度まとまったらお知らせしますね。


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