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ゼロから始める伊賀の米づくり〜新米兼業農家の記録〜

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2020年1月、三重県伊賀市の父の実家の田を継ぐことになった男の米作り1年目からの記録です。京都⇄伊賀の二拠点生活を送っている筆者が、家族の思い、地域の信頼に応えるべく、自然のま…
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2023年5月の記事一覧

ゼロから始める伊賀の米づくり45:父から継いで4年目の田植えを終えて

3年前、父から継いで始めた実家の米づくりもいよいよ4年目の田植えの日になりました。 先日、代掻きを行なって土と水を馴染ませ、平らにした田んぼは以下のようになっています。 天気も申し分なく、早朝から準備に取り掛かり、田植えを実施することにしました。 田植えの当日の作業まずは、JAで育ててくれている苗を取りに向かいます。 JAの育苗センターでは大きなビニールハウスで苗を育てており、これらを受け取って田植えを行います。 農家の中には自前の苗を育てて田植えを行う家もあります

ゼロから始める伊賀の米づくり44:代掻きを行うトラクターの運転席から観えるもの

いよいよ田植えシーズンが始まり、前回は田んぼに水を引き始めるところまでのプロセスを追いました。 今回は、田んぼに水が入った後、水と土を耕しながら馴染ませる代掻きについてのまとめです。 水の入った田んぼにトラクターで入り、代掻きを行うことで凹凸の目立つ土は水平に均され、後の田植えを行いやすくなります。 また、土と水が耕され、砕かれて馴染むことにより田植えをした苗の根つきもよくする効果があります。 気持ちの良い天気に恵まれ、早速トラクターで田んぼへと乗り出したいと思います

ゼロから始める伊賀の米づくり43:田植え直前!田んぼに水を引くまでのプロセス

父の跡を継いで4年目の春。 前回は、春の田起こしを行って土を徐々に柔らかくしてきていましたが、今回はいよいよ田植え直前ということで、田んぼに水を引くまでのプロセスをまとめていきたいと思います。 まず、この地域では田んぼに水を引くまでに草刈りを行なっています。 春になり、気温が上がってくると雑草も繁り始め、田んぼの中も以下のように緑っぽくなってきます。 手入れの行き届いていない田んぼは不精の証…… おおよそそのような反応が地域の人々から返ってくるため、まずは畦道に繁茂し