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ゼロから始める伊賀の米づくり〜新米兼業農家の記録〜

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2020年1月、三重県伊賀市の父の実家の田を継ぐことになった男の米作り1年目からの記録です。京都⇄伊賀の二拠点生活を送っている筆者が、家族の思い、地域の信頼に応えるべく、自然のま…
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2022年5月の記事一覧

ゼロから始める伊賀の米づくり31:3年目の田植えの終わりと、家族の新しい形の始まり

前回の記録では、田植え直前に田んぼに水を入れ、水と土を耕して絡ませる代掻きについてまとめました。 今回は、前回までの準備を経て、満を持しての田植えとなります。 田植えのプロセスとしては、JAの育苗センターに苗を取りに行き、田植え機に積んで植える。 シンプルにまとめれば、このような流れです。 今年の初め1月中に苗をJAに注文しておくことで、各農家がその苗を植えることで田植えを行うことができます。 中には、自宅で種籾から苗を育て、そして田植えを行う農家(強者)もいますが

ゼロから始める伊賀の米づくり30:田植え直前、代掻き

前回の記録では、田んぼに水を引き込む水取りについてまとめていました。 今回の記録は、その続きとなる。代掻きについての記録となります。 今年はやや曇り空の中での代掻きスタートとなりましたが、近所の他の田んぼでも続々とトラクターが稼働し始めています。 我が家の代掻きでも、トラクターに活躍してもらいます。 祖父の使っていた、今となってはだいぶ小型のトラクター ですが、まだまだ現役で頑張ってもらっています。 代掻きの場合、普段の耕起と異なる点は、後方のロータリー部分の設定変更

ゼロから始める伊賀の米づくり29:田植え直前、水取り

いよいよ5月連休ですね。 毎年、この時期は我が家は田植え週間となります。 田植えのためには、まず、田んぼに水を入れなければなりません。 今回は、その「水取り」の記録です。 快晴の空の下、耕された田んぼの土が乾燥し、やや白味がかった色になっています。 春になると、雨と晴れの日が代わる代わる訪れ、また、温度が高くなってくるため雑草が増えてきます。 田んぼの中に生える雑草は、稲にとっては土の栄養を取り合う競合相手になってしまいます。 また、収穫時には稲と同様に大きく成長し