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「この指とまれ」読書会📚

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毎月、継続的に開催している少人数制のオンライン読書会の開催記録のまとめです📚毎月の月末に読書会で読んでみたい書籍数冊を候補本として選び、参加者を募集。その後、ある本に対し、参加者… もっと読む
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【振り返り記録】今年2023年から開始した、毎月実施×少人数制の「この指止まれ」読書会を振り返る

今回は、私が今年から始め、毎月実施してきた少人数制の「この指止まれ」形式の読書会の振り返りを行おうと思います。 毎月一度、『これらの書籍のどれか一冊を選んで、読書会をしませんか?』と、毎回4冊の書籍を候補に挙げてSNS上で呼びかけ、希望者が集まった書籍について扱う読書会を実施する試みを、今年5月から始めてきました。 今年5月から始め、現在12月に至るまで延べ15回、参加人数はメンバーもその都度入れ替わりつつ、延べ79名にご参加いただきました。 読書会で取り上げた書籍は、

【開催記録】『敵とのコラボレーション』読書会:いかに私たちはネガティブ・ケイパビリティを発揮できるか?

今回は、アダム・カヘン著『敵とのコラボレーション―賛同できない人、好きではない人、信頼できない人と協働する方法』を扱った読書会の開催記録です。 今回の読書会開催のきっかけ今回、本書を扱う読書会を企画したきっかけは、ソース原理(Source Principle)という人の創造性に関する知見について探求・実践していたことが直接のきっかけです。 ソース原理(Source Principle)とは、イギリス人経営コンサルタント、コーチであるピーター・カーニック氏(Peter Ko

【開催記録】「対立の炎にとどまる」読書会:約10年間のファシリテーションに関する探求を、どう未来に繋げるか?

今回は、アーノルド・ミンデル著『対立の炎にとどまる(原題:Sitting in the fire)』を扱った読書会の開催記録です。 毎月、友人と共同開催をする中で異なる参加者の皆さんと、異なる学び・気づきを得ることができている恒例企画となってきました。 ※第1回、第2回、第3回、第4回、第5回の「対立の炎にとどまる」読書会の開催記録は、リンクを、第2回の読書会をきっかけに生まれた「プロセスワーク入門」読書会は以下をご覧ください。 今回は、『対立の炎にとどまる』読書会の第

【開催記録】「すべては1人から始まる」読書会:一人ひとりが人生のソースとして生き、幸せを感じていくためには?

今回は、トム・ニクソン著『すべては1人から始まる(原題:Work with Source )』を扱った読書会の開催記録です。 本書のテーマである『ソース原理(Source Principle)』は、私自身も著者のトムとも対話を重ねてきた本であるということ、また、 最近では『すべては1人から始まる』が日本の人事部「HRアワード2023」に入賞するなど、思い入れのある特別な一冊です。 これまで延べ3回、読書会の場で扱ってきた『すべては1人から始まる』ですが、今回もまたこれま

【開催記録】「対立の炎にとどまる」読書会:自分の譲れないもの・大切にしたいものと組織・社会の文脈との軋轢・葛藤をどう折り合わせていくか?

今回は、アーノルド・ミンデル著『対立の炎にとどまる(原題:Sitting in the fire)』を扱った読書会の開催記録です。 毎月、友人と共同開催をする中で異なる参加者の皆さんと、異なる学び・気づきを得ることができている恒例企画となってきました。 (第1回、第2回、第3回、第4回の「対立の炎にとどまる」読書会の開催記録は、リンクを、第2回の読書会をきっかけに生まれた「プロセスワーク入門」読書会は以下をご覧ください) 今回は、『対立の炎にとどまる』第5回目の開催記録

【開催記録】新訳版「ホラクラシー」読書会:日常生活や部分的にでも取り入れられそうな、ホラクラシーのエッセンスとは?

今回は、ブライアン・J・ロバートソン著『HOLACRACY(ホラクラシー)―人と組織の創造性がめぐりだすチームデザイン』を扱った読書会の開催記録です。 私にとってこのホラクラシー(Holacracy)は、組織の権限を分散しつつも、一人ひとりの存在、一つひとつの役割に尊敬と感謝を感じながら組織の目的実現に向かうことを可能にする組織運営法です。 ホラクラシー(Holacracy)には数々の組織運営メソッド、仕事の進捗管理術、ファシリテーションの技法、コミュニケーションの方法論

【開催記録】「対立の炎にとどまる」読書会:私たちはどのような目的や願いを持って対話の場に臨むのか?

今回は、アーノルド・ミンデル著『対立の炎にとどまる(原題:Sitting in the fire)』を扱った読書会の開催記録です。 毎月、友人と共同開催をする中で異なる参加者の皆さんと、異なる学び・気づきを得ることができている恒例企画となってきました。 (第1回、第2回、第3回の「対立の炎にとどまる」読書会の開催記録は、リンクを、第2回の読書会をきっかけに生まれた「プロセスワーク入門」読書会は以下をご覧ください) 今回は、『対立の炎にとどまる』第4回目の開催記録です。

【開催記録】「すべては1人から始まる」読書会:ソースが創造性を発揮するために、支える側・協力者は何を心がけるべきか?

今回は、トム・ニクソン著『すべては1人から始まる(原題:Work with Source )』を扱った読書会の開催記録です。 本書のテーマである『ソース原理(Source Principle)』は、著者のトムとも対話を重ねてきた本であるということ、また、 最近では『すべては1人から始まる』が日本の人事部「HRアワード2023」に入賞するなど、私にとっては特別な一冊です。 読書会開催のきっかけ現在、私は生業として対話の場づくりやファシリテーションといった方法を用いて、人と

【開催記録】「すべては1人から始まる」読書会:ソース原理を自身の活動で実践する際に、どのようなことに注意が必要か?

今回は、トム・ニクソン著『すべては1人から始まる(原題:Work with Source )』を扱った読書会の開催記録です。 本書のテーマである『ソース原理(Source Principle)』は、著者のトムとも対話を重ねてきた本であるということ、また、 最近では『すべては1人から始まる』が日本の人事部「HRアワード2023」に入賞するなど、私にとっては特別な一冊です。 今月、いざ本書の読書会を開催しようとなった際に多くの方から参加希望のリアクションをいただき、2日程で

【開催記録】「すべては1人から始まる」読書会:そもそもソース原理の言うソースって、どんな人が周りにいる?

今回は、トム・ニクソン著『すべては1人から始まる(原題:Work with Source )』を扱った読書会の開催記録です。 本書のテーマである『ソース原理(Source Principle)』は、著者のトムとも対話を重ねてきた本であるということ、また、 最近では『すべては1人から始まる』が日本の人事部「HRアワード2023」に入賞するなど、私にとっては特別な一冊です。 今月、いざ本書の読書会を開催しようとなった際に多くの方から参加希望のリアクションをいただき、2日程で

【開催記録】「対立の炎にとどまる」読書会:人間性や尊厳が傷つけられた痛み、悔しさ、絶望をどう扱い、統合へ向かうか?

今回は、アーノルド・ミンデル著『対立の炎にとどまる(原題:Sitting in the fire)』を扱った読書会の開催記録です。 毎月、友人と共同開催をする中で異なる参加者の皆さんと、異なる学び・気づきを得ることができている恒例企画となってきました。 (第1回、第2回の「対立の炎にとどまる」読書会の開催記録は、リンクを、第2回の読書会をきっかけに生まれた「プロセスワーク入門」読書会は以下をご覧ください) 今回は、『対立の炎にとどまる第3回目の開催記録です。 読書会開

【開催記録】「対立の炎にとどまる」読書会:ファシリテーターの人間観についての探求記録

今回は、アーノルド・ミンデル著『対立の炎にとどまる(原題:Sitting in the fire)』を扱った読書会の開催記録です。 読書会開催のきっかけ私は読書が好きです。小説、絵本、漫画、専門書など、気になったものがあれば何でも手を出す雑食であり、本の虫と言えるかもしれません。 そして私は、生業として対話の場づくりやファシリテーションといった方法を用いて、人と人の集まる場を目的の実現に向けて協力しあっていけるようにするお手伝いをしています。 私自身は現在、『世代を超え

【開催記録】「プロセスワーク入門」読書会

今回は、ジュリー・ダイアモンド&リー・スパーク・ジョーンズ著『プロセスワーク入門 歩くことで創られる道』を扱った読書会について、私自身の視点から振り返った開催記録です。 読書会開催のきっかけ私自身の背景 私は読書が好きです。小説、絵本、漫画、専門書など、気になったものがあれば何でも手を出す雑食であり、本の虫と言えるかもしれません。 そして私は、生業として対話の場づくりやファシリテーションといった方法を用いて、人と人の集まる場を目的の実現に向けて協力しあっていけるようにす

毎月一度。この指とまれ方式で、少人数の探求読書会を始めた経緯:語り継いでいきたい大切な叡智を、共感しあえる人とわかちあっていくために

私は読書が好きです。小説、絵本、漫画、専門書など、気になったものがあれば何でも手を出す雑食であり、本の虫と言えるかもしれません。 そして私は、生業として対話の場づくりやファシリテーションといった方法を用いて、人と人の集まる場を目的の実現に向けて協力しあっていけるようにするお手伝いをしています。 私自身は現在、『世代を超えて豊かに育っていく関係性、組織・社会の仕組みづくり』というものをめざして日々、これらの知見を個人、組織、コミュニティで紹介したり、実践を続けているのですが