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曽祖父の遺した耕作放棄地再生記録

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およそ50年ぶりに再発見された我が家の耕作放棄地を、無肥料無農薬、自然の力を活かした菜園や果樹園に再生させていくライフプロジェクトの記録です🌱
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曽祖父の遺した耕作放棄地再生vol.4発見から開拓の約10ヶ月の経過観察

2022年5月。曽祖父が管理していたものの、戦後は活用されなくなった畑(現・耕作放棄地)を、父の他界をきっかけに50年ぶりに開拓し始めました。 兼業米農家として毎年の米を育てている一方、 慣行農法ではなく無肥料・無農薬での野菜栽培、時が経つほど生態系が豊かになる土地の管理方法などの探求・実践を積み重ねてきた私にとって、 手付かずかつ自由にしても良いフィールドというのは、とても魅力的なものでした。 前回までで、雑草が生い茂り荒れ放題だった状態からようやく足を踏み入れてじ

曽祖父の遺した耕作放棄地再生vol.3冬の開拓は一段落。この土地の植生を探る

戦時中に曽祖父、祖父が管理していたものの、戦後は活用されなくなった畑(現・耕作放棄地)を、父の他界をきっかけに50年ぶりに開拓し始めました。 兼業米農家として毎年の米を育てている一方、 慣行農法ではなく無肥料・無農薬での野菜栽培、時が経つほど生態系が豊かになる土地の管理方法などの探求・実践を積み重ねてきた私にとって、 手付かずかつ自由にしても良いフィールドというのは、とても魅力的なものでした。 前回までで、雑草が生い茂り荒れ放題だった状態からようやく足を踏み入れてじっ

曽祖父の遺した耕作放棄地再生vol.2冬になり、いざ開拓開始!

2020年、父から家を継ぐこととなり、それに伴って兼業農家としての田んぼ、土地を引き継いだ私は名義変更等の手続きに向き合う中で、50年以上放置されていた我が家の飛地の存在を知りました。 長年放置されており、土地改良に伴う区分変更などもあったため、登記上の番地と現在の土地の番地もズレており、法務局、市役所、ご近所の皆さんとのネットワークを駆使して、ようやく土地を見つけるに至ります。 見つけた当初は5月であったため草木が生い茂り、どうにも開拓が難しい状態でしたが、ようやく季節

曽祖父の遺した耕作放棄地再生vol.1忘れられた土地を再発見する

2022年5月、私は地元の人もあまり立ち寄らない茂みの中へ軽トラを走らせていました。 助手席には90代半ばに差し掛かった集落で最高齢のお爺さんのYさんを乗せ、Yさんの案内で荒れた道を進んでいきます。 なぜ、このような人気のない場所へご近所のお爺さんと連れ立ってドライブしてきたのかといえば、実家の曽祖父が耕していた土地を探しにきたためでした。 耕作放棄地再生のきっかけ実家の兼業米農家を継いでいたこと そもそも、どうして曽祖父の土地を探しにきたのかといえば、2020年に他