ほくろをとる

会社を退職するんだから、ほくろだって取れる!

と、妙な勇気がでて、前々から気になっていた目の下のほくろを取ることにした。

マスクをしても隠せない微妙な位置のほくろだったが、どうせ会社辞めるんだから、まーいっかという気持ちになった。

ネット情報によると、小さなほくろ(3㎜以下)は、局所麻酔でレーザー除去できるらしい。

今の技術は本当に凄い。

私のほくろは、2㎜だった。

病院で先生から、ほくろのしくみ、除去方法、除去した後のケアについてひととおり説明を受けた。

と、今日はここまでだろうと思ったら、今日とる?と先生から提案があった。

次とると診察代またかかるのが嫌だなとケチくさいことを考えて、今日取ることにした。

局所麻酔がなにやら痛いらしい。

目を開けてはいけないので、気配を感じながら、ビビりながら待っていると、

針がささる気配を感じ、少したって焦げ臭い匂いがした。

これがレーザーで焼いてる匂いかぁ。

としみじみ思ってると、

上の方から終わりーという先生の声が聞こえた。

えっ。早っ。

たぶん2〜3分だったと思う。

何年か前から取ろうか迷っていたほくろ。

小さなコンプレックスの一つだった。

こんな簡単に取れるなら、もっと早く取れば良かった。

悩んだ時間はなんだったのか。

人生もそうかもしれない。

勝手に難しく考えているだけで、あっけなく簡単なことはたくさんあるのかもしれない。

ほくろから人生の教訓を学んだ一日だった。



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