「こんなにかわいい死に顔ってある?」って本気で思いました。
突然ではございますが、2022年9月20日愛猫の「さくら21歳7ヶ月」が永眠しました。
あっという間の出来事で飼い主の私ですら、まだ現実を受け入れることはできていませんが、ポッカリとあいた喪失感で現実なんだなと理解しようとしています。
21歳と7ヶ月だったさくら。
亡くなる3日前までテーブルに元気に飛び乗って、おもちくんと遊んでいました。
死因は老衰だと思います。
結果的に病院へは行かず、自宅で看取ったので病名はわかりません。
大往生だったと思いたい。
この2、3ヶ月はカリカリがほぼ食べられなくなり、ウエット中心でしたが食欲はあるものの1度にたくさん食べることができず、1日10回くらい少しずつあげていました。
お腹は空いているので冷蔵庫の前の食事のおねだりが定位置になり、トイレも失敗することも多かったです(これはおもちがトイレまでついて行って邪魔するのも大きかったですが…。)
なので腎不全のような症状も出ていたかなと思います。
このノートにその時の記録と私の思いを綴ります。
あまり読んでいて気持ちの良い記事ではないのと、連休中だったこと、台風の最中だったことや、私の考えもあり、結果的には病院へ連れて行く事なく自宅で看取りました。
そんな私の気持ちも書いていますが、正直無理にでも病院へ行った方が良かったのではないか?と後悔もしています。
その事に対して、共感できない方もいるかもしれません。
色んな考えの方が居ると思うので、こういう考えもあるんだと暖かい目でお願いします。
猫を飼っている方には、こう言うパターンもあるのかと参考になるかもしれませんが、さくらの痩せほそった画像も載せていますので心の弱い方は見ないでください。
ちなみに亡くなった時の姿は写真に残していません。私の目に焼き付いていて一生忘れることはないと思ったので。安心して読み進めてくださいね。
異変に気がついたのは日曜の朝
その後、あっという間に体が動かせなくなり、あっという間に息を引き取ってしまいました。
台風一過の秋晴れの気持ちの良い早朝、全く苦しそうな様子もなく、ただただ呼吸が浅くなって…。の最後。
享年21歳と7ヶ月。
病気を一度もしたことがなく、点滴を一回だけ。最後まで、さくらは病院へ行く事もなく21年と7ヶ月の猫生を全うすることができました。
私の人生の半分を共にしてきたので、私にとっては家族同然のさくら。
さくらが家にいないことにまだまだ慣れることはないと思いますが、こんなに素敵な猫に出会えたこと感謝しています。
9月18日6:00
最初に「おかしいな?」と思ったのは18日日曜日の朝。その前の夜に珍しく夜泣きをしていました。
起きてきたさくらの顔がなんだかいつもと違って見えて…。
目の焦点が合わないというか、目力がないというか…。
顔つきがいつもと違うなと思いましたが、ご飯はいつも通り食べて数日前からテーブルで寝るのがブームだったらしく、その時もテーブルの上で大の字で寝ていました。
元々、21歳と言う年齢もあり、足腰は弱っていましたが、前日まではテーブルの上に乗ったりソファやベットにもひょいと飛び乗って。
おもちに追いかけられた時は、ちょっと小走りまでしていました。
しかしこの日は後ろ足がとにかく重たいみたいで引きずるようにして、トイレへ行きます。
この数年はトイレで失敗する事も多く、しかしトイレまでは行こうと頑張ってくれていたので猫トイレの周りにペットシーツが引き詰められていました。
この時はちゃんと猫トイレの中で出来て、「えらいね!」と褒めていたのです。
足は引きずっていましたが、寝室で寝てみたりご飯を催促したり、いつも通りに動いていました。
9月18日15:00
しかし、午後になって後ろ足がほとんど動かなくなってきました。
2、3歩歩くと「パタッ」と横に倒れ、そのまま休憩。少ししたらよっこらしょと起きあがって、2、3歩歩くとまた「パタッ」と倒れ込んでいます。
そのままでは踏んでしまいそうで、「さくらちゃんどこ行きたいの?」とソファに寝かせたり、寝室のいつも寝ているベットへ運んだりしていました。
しかし、さくらはソファからもベットからも降りたいようで、ドタっと床へ落ちてくるので、慌ててソファの下にはクッションを引き詰め、ベットはマットレスのみの状態へ脚を解体!
リハビリ施設のような状態へ模様替えに勤しんでいる頃、また移動しながら床で休憩していたさくらが横たわったまま失禁してしまいました。
閉店間際のイオンへ駆け込み「マナーウエア」(紙おむつ)を慌てて購入して、履かせてあげると安心したかのようにそのまま、大と小。
トイレに行きたかったんですね。
ちなみにさくらは21年も生きているので、日本語をほぼ理解しているように感じています。猫も20歳を過ぎると幼稚園児並みの知能があると聞きました。
なのでさくらには、「このまましてもいいよ」とか「大丈夫だよ」とか声をかけ続けていました。
目が離せなくなってきたので、この日から落ちないように防波堤のようにソファを2台くっつけて、さくらと一緒にソファで寝る生活に。
後ろ足がほとんど動かせなくなり、1、2時間おきに「にゃーー!」と頭を起こそうとしたり、前足で突っぱねるような仕草をするたびに、寝返りを打たせてみたり、体を支えて食事を与えたり、おむつを変えたりしていました。
9月19日6:00
そのまま朝を迎え月曜日、日曜は動こうと必死だったさくらも諦めのモードに入ったのか、「にゃー!」と呼べば介護をしてもらえる事に安心したのか、少し食欲も戻り、飼い主の私も「このまま寝たきりになるのかなー?」なんて考えていました。
9月19日16:00
しかし、月曜の夕方から、食事を全くしなくなり、口が乾いたような仕草をする時だけスプーンで牙に水を垂らすとぺろぺろとするくらいになりました。
夜には、前足もほとんど動かさなくなり…。
(画像はここまです。この後は全く写真は撮っていません。)
丁度3連休で、病院はお休み。
しかも外は超巨大台風の影響でゲリラ豪雨が何度も来ていて、とても外に出れる状態ではなく。
ただ、病院へ行ってもきっと出来ることはないだろうし、無理に点滴や薬で延命させるのは嫌だなと思っていたのと、入院して病院で亡くなるのも嫌でした。
なので、さくらが苦しまない限りは病院へ連れて行くことは、しないと決めていました。
私の1番の救いだったのが、とにかくさくらは苦しんでいなかった事。
息苦しい様子もなく、目もしっかり見開いて私の顔を目で追っていました。
数時間起きに、寝たきりとは思えないほど大きな声で「にゃー!」と鳴き、体を撫でてもらい、私の顔を目で追って話を聞いているような感じでした。
胸に手を当てると心臓は力強く動いているし、どうして体が動かないのか?ご飯が食べれないのか?と思うほど。
9月19日20:00
夜になって、目が閉じなくなってきて、頭を動かすこともなくなってきました。
しかし、「さくら?起きてるの?」と声をかけ、撫でると目だけは私の方をちゃんと見て。肺は小さく上下に動いて今にも止まりそうで目が離せず、この日もソファで横に並んでさくらと見つめ合って夜を過ごしていました。
9月20日3:30
最後の「にゃー」が夜中の3時半。
一昨日からほとんど寝てなかった私は少しウトウトしてしまい、目が覚めたら朝の5時。
9月20日早朝5:00
台風一過の秋晴れの早朝、うっすらと外が明るくなってきた頃。
さくらは息を引き取っていました。
夫が仕事の都合でずっと家にいてくれ、霊園まで一緒に行けたのが救いでした。
1人だったら正直キツかった。
9月20日6:00
寝ていた夫を起こし、報告をすると夫は泣きながら段ボールを探しに行き、お菓子の「ダース」の段ボールを抱えて帰ってきました。
さくらはなぜか足をぴーんと伸ばし、体ものびのびと伸ばしたまま亡くなったので、大きめの段ボールにしてね!と私が言いました。
夫は色々探したけど、「大きな段ボールは「ねぎ」とか「もやし」とか書いててさくらにはふさわしくない!」とか言ってお菓子の段ボールを持って帰ってきたのです。
私は納得いかず、「さくらちゃんが入らない!」と怒りながら、まだ固くなってないさくらを抱きかかえ、少し腰を曲げてもらって入ってもらいました。
一緒に菊の花を買ってきたグッジョブな夫は、私に褒められながらさくらの周りに花を散りばめて、満足げ。
さくらの亡骸は写真に収めることはやめましたが、目は大きく開いたまま、キラキラした大きな目でとてもかわいい顔をしていました。「こんなにかわいい死に顔ってある?」と本気で思いました(相変わらず親バカです)
口は少し開いていたので夫が閉じてくれました。「さくらは最後までかわいい」と連呼していました。(こっちも親バカ)
9月20日8:00
私の住む地域では、「八事霊園」と言う場所が有名な火葬場なので、HPで調べてその日のうちにタクシーに乗って行ってきました。
外に出るとびっくりするくらい涼しくて(家の中は空調管理してて外の気温に気づいてなかった)台風一過で気持ちの良い秋晴れで、「昨日の台風の中じゃなくてよかったよねー」なんて話しながら(台風なら次の日にしようって絶対言うと思うけど言わなかった)
さくらが傷んでしまうのが怖くて、可愛いさくらのまま焼いてほしくて、「いつ火葬になりますか?」と何度も聞いてしまいましたが、「(その日のうちの)午前中に火葬します」と言ってもらえてホッ。
動物なので火葬後の骨とかは残らないそうで(民間は違うかも?)火葬に立ち会う事もないので、手続きをしたらあっけなく終了。他にも小さな段ボールが3つありました。
この時も私は「いい天気でよかったー」とか言って。
なんだか、全てがあっという間で気持ちの整理をする暇がなく、ドラマをみているような気持ちなんです。
9月20日10:00
でも家に帰ってきたらさくらは居ないし、おもちは元気ないし。
さくらが使っていた毛布やシーツを洗いながら、「あーこれもう使わないのか。」「さくらのごはん沢山買い溜めしちゃったなー」とか思うんだけど実感は湧かない。
息子にはさくらが寝たきりになった時に電話しようか迷ったんですが、してなくて、亡くなってからの報告になってしまいました。
私が電話で泣いてしまったので、とても優しく「年だもんねー仕方ないよねー」と言っていました。
親や友人も21年も一緒にいたので、さくらの事をよく知ってる人も多いのですがまだ話せてません。だって話したら泣いてしまうからね。カッコ悪いでしょ?
9月20日午後
家に帰って片付けしてたら、この2日間お風呂も入ってないことに気がついて。
お風呂に入ったら眠たくなってきて、夫に少し寝るねと伝え寝室へ行ったのですが、結局眠れず今これを書いています。
さくらが「ママちゃんと報告してね。」と言ってる気がして。
9月20日15:30
突然息子が帰ってきました。
息子には朝、さくらが亡くなったこと、このまま八事霊園へ連れて行って焼いてもらうことを話しました。
バイトが入っているらしく「立ち会えなくてごめんねー」なんて言っていましたが、私は「さくらに合わせてあげれなくてごめんねー」と言って泣いてしまいました。
息子は「また落ち着いたら行くわー」なんて言ってたのですが、バイトが終わってまかないもいらないと言って飛んで帰ってきてくれました。
私が1人で泣いていると思っていたらしく
『ガチャガチャ!!ドタドタ!!』と凄い勢いで入ってきた息子。
私はエリザベス女王の国葬のニュースを見ながら「さくらもこのくらいやってあげたかった」とか夫と談笑していたので、息子は目が点!
「なんだ。思ったより元気そうでよかったよ」と。
自分でも思ったより元気だし、なんだか不思議な気持ちなんだよねと。
息子が帰ってきて気がついたのですが、食事をしていなくてお腹が空いていました。
せっかくなのでお寿司でも食べに行こうかーなんて話してたんですが、結局動けず、息子に月見バーガーを買ってきてもらって家族3人でさくらの話をしながら(泣きながら)食べました。
これからきっと毎年、月見バーガーを見たら思い出すでしょう。
いい時間でした。
9月21日6:00
日付けが変わってこの記事を仕上げています。
所々、泣きながら書きました。
忘れてしまわないうちに、書いておこう書いておこうと言いながら、何かしていないとなんだか落ち着かないのが本音です。
おもち🐱の様子
保護猫のおもちは9月23日で1歳になります。もうすぐ1歳だよとさくらと話していました。盛大にお祝いしようねと。
そしておもちの誕生日のお祝いを忘れていたことに今、気がついています。初七日が終わったらしようかな。(おもちごめん)
おもちはとっても元気がありません。
あれだけストーカーのようにさくらにべったりだったのに、さくらが寝たきりになってから近づくこともほとんど無くなり「何かを感じているんだね」と夫と話していました。
さくらを霊園に連れて行くときに玄関まで着いてきたので「さくらとお出かけしてくるね」と話しましたが、帰ってきた時なぜか隠れていました。
おもちー!おもちー!と呼んでも出てこなくて、あちこち探したらソファの陰で小さく隠れていました。「次は自分が連れていかれる?」とでも思ったんでしょうか?
おもちが去勢手術で1泊入院した時は、さくらがずっと部屋の中をうろうろして鳴きながら探していましたが、おもちは特に探す様子はありません。
動物の方が本能的によくわかっているのかもしれませんね。
さくらが寝たきりになってからはとても大人しくして、毎日「おもち!ダメ!」と何度も言われていたのに一度もいたずらしていません。
夜は私が早くに寝てしまい、寂しい思いをさせたかな?と心配になりましたが、夫曰くよく寝ていたそうです。
おもちも疲れたのかな?
少しおもちのサポートをしていかないとと感じています。
最後に
以上がさくらが調子を崩して亡くなるまで、あっという間の2日間でした。
最後まで読んでくれた方、ありがとうございました。このコンテンツを書き上げるより、投稿することにとても勇気が入りました。
こんなに早く亡くなってしまうなんて思いもしなくて、「連休明けたら一回病院行こうかー?」とか「明日には台風いなくなってるかな?(病院いけるかな?)」なんて話をしていました。
食事は亡くなる12時間前までしていたので、注射器のようなもので食事を与えたりなどはしていません。
水分が取れなくなってからは、口にスプーンで直接流していました。
これが正解だったのか?病院へ行って点滴なり治療をするべきだったのか?わかりません。
しかし、食事ができなくなる前に体が動かなくなってしまった以上、延命させたところで辛いのでは無いか?と自問自答はしていました。
この結果に猫好きの方には信じられないと思う方もいるかもしれません。
私もほんの少しの後悔はしています。
しかし、これで良かった。さくらは楽になったと自分に言い聞かせています。
民間のペットの葬儀屋さんに頼めば遺骨がもらえたり、手厚く葬ってくれるみたいですが、そんな余裕はありませんでした。かわいいさくらを保冷剤で包むのも嫌で、はやく火葬場へ連れて行ってあげないと!と思っていました。
落ち着いてみると、どうしてあんなに焦っていたのかわかりません。パニックだったんでしょうね(笑)
インスタではもうすぐ6000人のフォロワーさんで、「さくらの人気は凄いねー愛されてるねー。」とさくらに話していたので、「ママちゃんと報告してね」と言われるような気がして一気に書きました。(実際に書き上げるまで1週間かかってしまいましたが…。)
さくらはたくさんの方にかわいいと言っていただけて本当に幸せ者でした。
こんなに呆気なく居なくなってしまうなんて思いもしてなくて、本当に長寿でギネスに乗るんじゃないか?くらい思っていました(笑)
みなさんには感謝してもしたりません。
まだまださくらの撮り溜めたかわいい写真がたくさんあるので見てほしいなと思っています。
これからもさくらとの思い出話に付き合っていただけると嬉しいです。