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制作ノート[上町台地現代アート創造活動]を中心に  *最終更新23.4.12

日々取り逃してる
言葉にならない形にならない  
今すぐ消えようとする想念や感覚を
多様なメディアを使って世界に留めようとした制作ノート

閲覧していただきありがとうございます。このnoteは真摯に作家個人の興味を探究したものです。「作家が勇気をもって開いた想像のひだ」を覗くように接してもらえたらと思います。また思考を導いてくれた先人の創作物には、多大なる敬意と感謝をもって研究の為に引用しています。

一人の人間が世界を描くという仕事をもくろむ。長い歳月をかけて、地方、王国、‥‥星、馬、人などのイメージで空間を埋める。しかし、死の直前に気付く、その忍耐づよい線の迷路は、彼自身の顔をなぞっているのだと。

<創造者(岩波文庫)>J.L. ボルヘス (著),鼓 直 (翻訳)

更新期間 : 2022年 4月28日〜2022年 12月 31日
* 平均月に1度ほど更新します。更新の際の追加料金はありません。
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上町台地現代アート創造活動を中心に
ひきよせた想念や感覚に試論を交えた制作ノート

<オルタナティブ・ロマン>展 アーカイブ

はじめに:
2020~21年度、上町台地の歴史と未来創造のための文化活動寄金助成の採択を受け、「厄災の歴史を中心に上町台地の美的事実」を探る活動を行っていました。成果展として2022年3月に『アノ ヒダマリニテ』展、同年10月『オルタナティブ・ロマン』展を開催いたしました。
本活動は能のワキが、シテである死者の亡霊と会話するように、現代の上町台地周辺を彷徨いながらゲニウスロキや先人の残留思念を、歴史的な背景に重ね、ときにユーモア交えて想像し、表象しようとする試みです。
そこで浮かびあがるものが何か?期待を込めて取り組んで行きます。

上町台地の歴史と未来創造のための文化活動寄金助成とは?
「上町台地の歴史と未来創造のための文化活動寄金」を設置し、大阪・上町台地の歴史や文化の再発見を促すとともに、未来にむけた振興・発展を展望させるような芸術・文化活動を支援いたします。

アーツサポート関西サイトより

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