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日本人が耳にしないNCAAの”現実”

最近よく日本で、日本版NCAAを進めよう!という言葉を耳にしますが、皆さん本当にNCAAが何か理解していますか??

日本版Wikipediaには以下の通り記載ありました。

---引用開始 --
協会自体は主に、大学のスポーツクラブ間の連絡調整、管理など、さまざまな運営支援などを行う。本部はインディアナ州インディアナポリスに設置されており、協会が運営する競技会の種目は、アメリカンフットボール、バスケットボール、野球、アイスホッケー、テニス、ゴルフ、陸上競技、アマチュアレスリングなど多彩。大学体育協会としては世界でも最大規模で、一部の競技ではリーグ戦がテレビ中継されるなど人気が高く、協会の権威や発言力は非常に高いものとなっている。

--引用終わり---

とまあ、一言でいうと大学スポーツの運営を一括管理する組織の様なものです。

ではNCAAの起源は?というと、もともと20世紀序盤に、アメフト選手の怪我が多すぎるとの問題を解決するために、当時のルーズベルト大統領発案の下作られた「大学スポーツにおける統一ルールを策定する」組織との立ち位置だったのです。

つまり立ち上げ当初は、大学スポーツに利益をもたらす事等全くNCAAの念頭になかったのです。むしろ1950年代になっても唯一全国レベルでの放映権を獲得していたのは、ノートルダム大学アメフト部と、ペンシルバニア大(UPENN)のアメフト部のみでした。

基本的にNCAA、並びに各所属大学の利益の源泉は放映権なので、当時は上記二校以外利益を出していない、ないしはごく限られた収益しか出していなかったとも類推できます。

その中、今日本では大学スポーツをNCAA化して、収益を出していこうとの流れがありますよね?

これは個人的にとても不思議です。

上記の通り、そもそもNCAAの発足理由が違う上、日本ではNCAAに所属している全チームが収益を出しているというという様な風潮で皆がNCAAの事を語っていますが、実際に利益を出している大学はこのひろーーーい全米の中でわずか50-60校のみです。

他は全部赤字で、寄付金や学校からの補助金で成り立っています。

それはそうですよね?
大学のOBならまだしも、全米トップクラスでない大学のアメフトやバスケの試合などテレビ局として放映したくないですよね?

また、もっというと基本的に収益をそれら大学で上げているのは、ダントツの一位でアメフトと、それに追随する形でバスケの2スポーツのみです。他のスポーツは基本全てコストセンターです。

そんなNCAAですが、何故日本ではこの様な組織を日本に設ければ、日本の大学もスポーツを通じて収益を上げられる様になるという論調の議論がされているのか不思議でたまりません。。。。

今回は先ず第一弾としてこれ位の記載にとどめますが、また今度NCAAの闇について詳しく
説明させて頂きます。

BEST


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