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獣害を資源に変える!ジビエ活用講座 受講記録

先週日曜日、豊田市の株式会社 山恵さん主催の
【獣害を資源に変える!ジビエ活用講座】に参加しました。
獣害として問題視されるイノシシ、シカの増加原因、課題などについて
教えていただいたので共有します。


なぜこの講座を受けたか


noteの一番初めの記事にある通り、
私は自給自足生活をする準備をしています。

たんぱく質は、生命維持に欠かせないものであるため、狩猟について知りたいと考えていたところ、たまたまこの講座の情報を知り、参加させていただきました。会場は、参加者でびっしり!主催者、講師の方も驚かれていました^^

学んだこと

・北海道にはイノシシがいない

・クマは十分栄養を蓄えないと妊娠をしないので、通常4~5年に1回しか出産しないが、近年農林業被害、人的被害を減らすためにイノシシやシカが山で殺されてそのまま放置されているので、その肉をクマが食べ、栄養が十分であるため毎年出産している。だからクマが増えている。

・捕獲後に動物にストレスを与えると味が落ちる。そのため、わな捕獲の場合、早期発見することと、人間の影を消しておとなしくなったところで後ろから…がベストとのこと。恐怖心を与えることもアニマルウェルフェアとして避けるべき。

・わな捕獲で長時間放っておく(餌を与えない、ストレスがたまる)と、筋肉中のエネルギーがなくなり、死後筋肉が収縮しない。異常肉"DFD"と言う。ジューシーで水っぽくないという理由で、好む人もいるが、pHが中性に留まり腐るのが早いので、要注意

・豚熱(CFS)は豚とイノシシの病気
豚がCFS感染したら、その地域のイノシシも要注意

・牛、馬、豚、めん羊、山羊は、「と畜検査」という獣医が健康かどうかを確認してから、と畜して食肉にされるが、イノシシはそれがない。
捕獲する動物が健康かどうかは、ハンターがしっかり確認しなくてはいけない。(異常行動や皮膚疾患など)
↓厚生労働省カラーアトラスを参考する
https://www.mhlw.go.jp/file/06-Seisakujouhou-11130500-Shokuhinanzenbu/bessi.pdf

現状と今後の課題

<イノシシ・シカが増えている理由>
・2000年に始まった中山間地域等直接支払制度にて、
地域の方が広範囲の農地を管理するようになったが、
高齢化により管理できる人が減った
・狩猟人口の減少
・狩猟の保護政策があった

<課題>
作物が実る春から秋にかけてイノシシ・シカが出てくるため、
農地を荒らされる農家の方は自治体に駆除を要請する。
自治体はその地域の猟友会に依頼をする。
しかし猟友会会員は、イノシシの脂がのって美味しい秋~冬に捕獲して高値で売りたいので、腰が上がらない

最後に

今回の講座の講師である安田 亮さんは
島根県美郷町で地域づくりのお仕事をされています。
住民の方が狩猟免許を取り、猟友会に依存しない仕組みを作られた方です。
自分の身は自分で守る。だけど周囲の方と共生することも大切にされています。
安田さんは「個性の強み=持続可能=時代の変化に強い」と仰っていて、大きく頷きながら拝聴していました。私も私にしかできないことをやっていきたいと思います。

↓安田さんが取り組まれている「美郷バレー」

株式会社 一成の代表取締役、木下 一成さんも講師として
たくさん勉強になるお話をしてくださいました。
木下さんは「人が自然と共生できる社会づくり支援」をされています。

↓株式会社 一成

この場を設けていただいた山恵さんにも感謝です♪
山恵さんは、イノシシやシカの買い取り・加工・加工品の販売をされている会社です。現在シカの買い取り強化中とのことです。
↓株式会社 山恵

狩猟と有害捕獲の違いなど、知らないことだらけでした。
とても充実した時間でした♪
自然の恵みに感謝。

2023/9/29 ゆか


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