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歴史関係

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神社仏閣、遺跡巡りが趣味なので、ときどき歴史系の記事を書きます。
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記事一覧

目黒の大久保長安&キリシタン伝説について

 目黒の碑文谷の近くには鉄飛坂という坂があって、そこには、下のような看板が出ています。↓…

ゆかし
11か月前
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中目黒・正覚寺に行ってみた~伊達家と縁の深いお寺~

 先日、目黒の碑文谷にある旧法華寺(現・円融寺)とその関連場所を散策しました。↓ 今回は、…

ゆかし
11か月前
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目黒・碑文谷散歩~東京23区内最古の建築物や碑文谷鬼子母神堂などを巡る

   今回は、目黒の碑文谷の辺りを散歩してきたときのことを書きます。この辺りには、東京23…

ゆかし
11か月前
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高山右近と金沢とトマス伊地智

 前回の記事で、高山右近が人生の後半生を加賀前田家で過ごしたことを少し書いた。↓  キリ…

ゆかし
1年前
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前田利家と高山右近と小田原征伐と雑司ヶ谷・法明寺

 キリシタンにあまり興味がなくても、キリシタン大名と聞けば、高山右近の名前を思い出す方は…

ゆかし
1年前
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豊島区雑司ヶ谷 鬼子母神巡り~加賀前田家の人々と『甲陽軍鑑』関係者~

 今回は、池袋や目白にほど近い雑司ヶ谷の鬼子母神堂とそれに関係する場所~清戸鬼子母神堂、…

ゆかし
1年前
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浅草鳥越フランシスコ会の施療院と伊達政宗、そこからの松平忠輝と大久保長安

 前回、慶長18年(1613年)に浅草鳥越で殉教したキリシタンの殉教碑を見てきた話を書いた。↓ 当時、浅草鳥越には、フランシスコ会のルイス・ソテロが建てた施療院があり、1613年の殉教者たちは、そこにいた人たちであった。このとき、実は、ルイス・ソテロも捕まったのだが、伊達政宗の助命運動により助かった。この三年前、政宗の侍女が病に伏したとき、政宗は、ソテロに修道院付属病院のプルギヨスという医者の来診を請い、ソテロはそれに応えていて、二人は知り合いだった。政宗は、ソテロを将軍の

浅草のキリシタン遺跡を巡ったら、宮本武蔵に見出された武田家重臣の子孫とかいう人物…

 最近、浅草のキリシタンが気になるなぁと思って、浅草のキリシタンの遺跡を巡りました。巡っ…

ゆかし
1年前
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金山衆と大久保長安とキリシタン

 以前から、「金山衆」という存在が気になっていた。前々回、大久保長安について少し書いたけ…

ゆかし
1年前
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武田勝頼と龍勝寺殿と高遠

 最近、集中的に武田勝頼関係の本を読んでいた。勝頼というと、父・信玄と比べてボンクラだっ…

ゆかし
1年前
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佐渡金山奉行 大久保長安の墓~山梨県甲府市 天尊躰寺

 先日、山梨を訪問した際、甲府市内に佐渡金山奉行だった大久保長安のお墓があると知って、行…

ゆかし
1年前
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キリシタン大名・有馬晴信と山梨県栖雲寺の十字架を持つ聖像

 山梨県の栖雲寺に、有馬晴信ゆかりのものであったという伝承のある 十字架を持つ聖像(伝「虚…

ゆかし
1年前
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聖母崇拝って何なの?とか戦国時代の日本とか

   前回、聖母マリア像に関する記事を書いてるうちに↓ キリスト教の聖母崇拝って何なんだ…

ゆかし
1年前
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おとめマリアとアテナ、イシス~中村圭志著『宗教図像学入門』を読みながら

 聖母マリアは、「おとめマリア」すなわち「処女マリア」ということになっているが、宗教学者の中村圭志氏の『宗教図像学入門』(中公新書、2021年)によれば、英雄的・神的人物が処女から生まれるというのは、ユダヤ系の神話ではなく、ギリシア・ヘレニズム系の神話なのだという。旧約聖書のイザヤ書にみえる「見よ、おとめが身ごもって男の子を産み…」の「おとめ」は、ヘブライ語で「アルマー」といい、この言葉は結婚適齢期の少女の意であり、「処女」という意味ではないらしい。しかし、当時使われていたギ