見出し画像

絵画鑑賞のコツ♪ 〜オディロン•ルドン〜

こんにちは♬ゆか先生です。

今回は、絵画鑑賞のコツについて書いてみようかなと思います。

というのも、よく芸術は難しいとか絵のことはよく分からないという意見を聞くことが多いので専門家として美術館などで絵を楽しむコツを伝えられたらと思いました🌟

まず、「芸術はよく分からない」というのは正しい反応です...!

えっ?という感じですが、例えば今や日本で人気の印象派と呼ばれる作家たちもその時は前衛芸術として煙たがられる存在でした。そんな画材の使い方は間違ってる!とか、そんな主題で絵を描くなんてそんなものは芸術とは言えない!とか...

なので、そもそも歴史の中でよく分からないもの、受け付けられないものが新しい芸術となって世の中に出て来ているのです。

これは一体なんなの...!?と思わせること、タブーをおかすことも美術作品の一つの役割と言える。そういう歴史があり今もそれが続いていて、現代美術に至っては「なんじゃこれ...!?」というものもたくさんありますよね。

でも、それでいいんです❗️

今まで見たことのないものを観た瞬間人というのは受け入れ難く拒否したくなったり、分からないからもう観ないという判断をします。

でも、その衝撃を受けた気持ちは正しいので「分からない」と心の扉を閉じないで欲しいのです😊次その作品に出会った時は、もう知らないものではないのです❗️

現代美術は、現代に生きる私たちの「今」を知れるもの。なので生きる芸術です。作家も生きていることが多いので生涯に渡ってその作家の作品を追うことができます🌟そう思うと楽しいですよね!

逆に言えば先程も話に出た印象派やシュルレアリスムなど、過去の美術の歴史はもう価値がだいたい決まっているものです。

なので、歴史が好きな方などは特に歴史と絡めて絵画を鑑賞するとより楽しいのではないかと思いますよ♬

さて、では具体的に美術作品をどう観ているか、ゆか先生の鑑賞方法をお伝えしたいと思います。

ゆか先生は「オディロン•ルドン」の展示に行ってきました。美術館も併設されているカフェもとっても素敵なところです。もともとは1894年にたてられたのですが、解体後2009年に復元されています(すでに展示は終わっています。)

写真の使用についてなのですが、昔の作家については著作権が切れているので使用はOKなものが多いです。国によって違いますがフランスは死後60年半とのことです。

『眼をとじて』1900年以降 油彩/カンヴァス 岐阜県美術館蔵

ルドンは、印象派の絵描きたちと同時期に活動していましたが作品はその時代の絵描き達の中でも異才をはなっています。

自然の花や木をモチーフにすることが多く、その他にも神話などを好んで描いていました。

現実に存在するものと、そうでないものとの組み合わせがとても上手な絵描きだなとゆか先生は思います。

観ている側が自然に神話の世界に取り込まれてしまうのは現実に存在するものと合わせて描かれているからだなと感じます。

普段観ている当たり前の景色がこんなにキラキラしたものなのかと錯覚させてくれるようです。

「ステンドグラス」(1907年頃) ニューヨーク近代美術館

この作品もゆか先生は大好きです。

タイトルと、作品の意味、というのは描かれている内容が説明されている場合とそうでない場合があります。

右下にいるのは光をまとった存在なのでキリストかもしれませんね。左下には天使もいます。固いはずのステンドグラスですが光の中で花々が踊っているようです。

神秘的な対話【1840年 - 1916年】岐阜県美術館蔵

重たい石の神殿にいるのに、周りは空で囲まれているので重力を感じない作品ですね。花も散りばめられていてとても軽やかです。一体なにを話しているんでしょうね?

紹介した3つの作品のうち、2つが岐阜県美術館に所蔵されていますね。

地方の美術館にはそれぞれ力をいれて集めている美術作家がいたりします。

岐阜県にお近くの方はぜひ観に行ってみてくださいね。

少しづつ美術の知識も交えながら、美術館での楽しみ方もお伝えしていけたらなと思います♬


ゆか先生でした🌹

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?