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定年前のワークライフブレンドなある日の日記

週の始まり月曜日、午前は出社、午後は有給休暇をもらって、地域活動。

午前中は2週に一度の #1on1 。エンゲージメントアンケートの結果を受けて、経営陣のフィードバック会議の様子を聞き、社員へのフィードバックのタイミングを検討。大学生のインターンシップの企画について話し合う。そうそう、今年のインターンシップは #note を使って、大学生に視察物件の記事を書いてもらい、最後にみんなの記事をマガジンにしてみよう、って企画なんだけど、上司がnoteを知らなくて、noteの説明から始まったんだった。うちのインターンシップは、採用に全く関係ないインターンシップなので、学生には経験を、会社には学生の感性をフィードバックしてもらうという形だ。 

お昼に地域の就労支援のパン屋さんが販売に来た。

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ここのパンは、障害者のフレンズさんが成形をして焼いている。販売に来るのもフレンズさん。午後のアポへのお土産用にいくつかパンを購入。計算機でパンの合計と、出されたお金へのおつりの計算に格闘している。

人によって、苦手は違う。いろんなフレンズさんと1週間に一度、パンのやり取りで触れ合う程度だが、一人一人違う障害の特性など、知ることのできる貴重な機会だ。販売サポートをしている職員さんのフォローもとても温かい。うちの社員も少々待たされても見守っている。

午後の灼熱の街へ電動自転車で漕ぎ出す。約束まで時間があるので、ずっと行きたかったカフェを探しに行く。

迷路のような街につき、食べログの地図で経路検索。クチコミには「偶然通りかかって入るということはない店」とある。地図に示されたポイントは近くにあるがたどり着けない・・・。川沿いだという口コミを頼りに、川を渡るがアイコンが遠ざかっている・・・。橋をわたり地図を確認・・・近くにあるはず・・・路地が2本。1本目を入る「行き止まりやんけ!」、2本目を入ると、そこそこ大きいが奥まったところにエントランスがあった。

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閑静な住宅街に隠れるようにあるおしゃれカフェ。中に入るとびっくり、めっちゃ混んでる。混んでいるけど、お客さんは静かに自分の時間を楽しんでいる感じで、ゆったりと待っている中、マスターがワンオペでてんやわんやしている。オーダー順番待ち、しばらくするとカウンターでのオーダーを促される。

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バスク風チーズケーキと水出しコーヒー。合わせて1300円。この辺りの下町ではいいお値段。チーズケーキに胡椒と塩がついていて、「味変」して食べてみてと言う。・・・ん〜美味い!

ここに来ている人たちは、一度見つけ出したら、何度も通うんだな・・・と言うことがわかる空間だった。マスターも、待たせているお客さんへの声かけがとても感じがいい。

駅前で待ち合わせをして、お目当ての保護犬と障害者が共にくらすグループホームへ。今日は、このグループホームのオーナーが、新しい保護犬活動のアイデアを実現したいのをお手伝いすべく、保護犬から糖尿病のアラート犬を育成する活動をされている方をご紹介する日。#人と人をつなぐ 活動だ。

迷路のようなこの街で、グループホームもまた、迷路の中にあった。一人では絶対辿り着けなかった。「駅から徒歩2分ですが、わかりにくいので駅前で待ち合わせしましょう」と言ってくれたオーナーに感謝する。

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グループホームの玄関を開けると「いらっしゃーい」と出てきたのが、2匹のわんこ。打ち合わせのリビングでは、寝たきりわんこさん。特製の車椅子は、お散歩ようではなく、ご飯を食べたりするときに体を起こして食べられるように準備されている。

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目も耳も見えないわんこが、街で徘徊して保護されたという。交通事故にも遭わず保護されて、看取りを引き受けてくれるグループホームがあってよかったね〜。グループホームは24時間体制でケアする人がいる。そして、ここでは、保護犬のお世話ボランティアさんを地域から募っている。開かれたグループホームだ。居住されている障害者の方は、自立できる方で昼間はそれぞれ就労支援施設へ通っている。理想的な環境が、絶妙なバランスで取られている。それぞれの人「ひとり」の人の想いが、うまくかけ合わさって「場」が創られている。

#良いエネルギー  の場には、 良いエネルギー が集まってくる・・・。そんな気がする。 #ご縁 が良い形になると良いなあ〜。

帰りにご近所のコミュニティカフェに立ち寄る。

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先のおしゃれカフェと対照的にこちらは、誰でも通る駅前商店街の中にあるのに、見落とされてしまうという不思議なお店。マスターワンオペなのも変わらないが、シニアのリビングルームになっている。

実は、マスターのこだわりも大したもので、スープランチに添えられているパンは自家製だし、アイスコーヒーだって水出しだ。でもここではアイスコーヒ−600円はつけられない。先の店とは300mもは慣れていない。私は、いつもこの店のオーナーと、店の理想形を模索している。

中に入ると、シニア客ばかり。ソーシャルディスタンスが守られ、マスクをしているが、店内の全ての人が同じ話題で大声で会話をしている。表紙の #ラクガキ はその一コマ。

「俺は1日野菜の世話をして、仕事もオンラインだから一歩も外に出ない。出るのはここだけ。ここでコーヒー飲んで話すだけだ。」と言って、会話を楽しんでいる。ここは地域のシニアの大事な社交場だ。マスターも気軽なもんで・・・。「ピザのピーマン今買ってくるから。時間大丈夫でしょ?」と商店街へ消えていく。

地域の課題解決をビジネスの手法を用いて解決する。

コミュニティビジネスの中間支援をしていると、街の色んな顔が見えてきて面白い。 #人と人をつなぐ  事で、新しいことが生み出されたり、生み出されなかったり。いろんなフィードバックがある。

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気づけば、灼熱の太陽は西の空を赤く染めていた。

街を吹く風は、熱風から涼風に変わり、ひたすら街道を北上して帰途へついた。

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