京都芸術大学通信教育課程:行きたい道を行くための軌道修正

「アート・デザインにかかわる知識を学びたい!」と勢いで始めた通信教育。早くも、ドロップアウトすることになりました。でも、放棄するわけではありません。転ぶなら、前へ。

『京都芸術大学通信教育課程:春入学、秋入学、どちらを選ぶ? 』
https://note.com/yukaru55/n/nc85421129232

『京都造形芸術大学 通信教育部規程』
https://w.guide.air-u.kyoto-art.ac.jp/wp-content/uploads/2017/03/6ce4a60298a10b31ca7b653f249a87d11.pdf

入学1年目の学びを通して見えた展望

 2021年の秋に勢いで始めた通教生活、秋、冬、春と順調に単位をとり、17単位まで積み上げました。私事で少々ごたごたしており、学習時間を捻出するのは楽ではなかったし、参考文献収集に苦戦したけれど、24時間いつでも自分がねじ込んだ時間にオンラインで情報に触れられる(僻地に住む私の場合、文献収集と決められた日時にキャンパスに行くのは一番のハードル)学習スタイルは、非常にありがたいものです。
 しかし私の場合、学び続けているうちに、純粋な「好きだから」に加えて、自分がこの学びで何を得られるか、学びを何に還元できるか(したいか)という問いが浮かび上がってきました。そして、様々な情報をパズルのように組み合わせたすえに得た私の答えは「別の学部でその専門性を深掘りしたい」というものでした。

すべては秋入学ー転部の選択肢はなし

 京都芸術大学を含む多くの大学には転部というシステムがあります。しかし私の場合は「鉄は熱いうちに打て」のつもりで始めた秋入学がネックに。
秋入学は、転部が一切認められていないのです。ねんのため事務局に相談するも、回答は「学則に記載されている通り、例外措置はない」とのみ。

 そもそも、学則によると、芸術教養学科から他学科への転科自体は認められていないようです。ちなみに、芸術教養学科は、再入学も認められていないとのこと。

 私の予算は有限。選考料、1年目の学費、何とか有効に次につなげたいと思いましたが、道はなし・・・。
 でも、私の時間も有限。私が掘り下げたいことは、芸術教養学科では探求しきれないと判断して、2年目は更新しないことにしました。

ふりだしにもどる

 かくして、手続き完了。1年目に履修した17単位は水の泡と消え、学びを続けるなら、もう一度必要書類を取り直してイチから出願しなおし、という状況です。
 「急いては事を仕損じる」というやつかもしれません。しかし私の場合「人生明日何があるかわからない。今日は始められても、半年待ったら新しい足かせでモチベーションをくじかれることになるかもしれない」という危機感で、自分がやりたい、今ここだ!と思ったことは、自己責任で先送りをせず手を出すようにしています。投資したお金が惜しくないといえばうそになるど、アート・デザイン系大学での学びのための、久しぶりにレポートを再開するためのウォーミングアップだったと思うことにします。「学生」としてのベネフィットもいくつか利用したし・・・。後悔にしがみつくのではなく、前に進むために下がることが必要、今はその局面だと信じて。

結論:手探りで学びを進めたいなら・・・

 繰り返しますが、今回の流れは、最初から専攻が明確で、4月に入学していれば起こらなかった、「しくじり先生」のような展開です。
 振り返ると私の学びスタイルは、たいてい先に何かに対する「問い」があり、情報を集める中でアウトプット窓口である専攻に行きつく、という流れでした。ターゲットを決めるまでが遅いんですね(汗)。大学はそういうモラトリアムを含む探求ができる学びを提供してくれる場という認識で、もちろん、京都芸術大学のシステムにもそれはありますが、秋入学には適用されない、ということです。
 私と同じように、漠然と「芸術大学で学びたい!」というモチベーションから始める方は、絶対春入学をおすすめします。

 さて、私はこれからどうしよう・・・4月に再出願するかどうかは、半年の間に他のオプションもさがしつつ、決めましょうか。