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橋立堂は時間過ぎていてお参りだけしておいた秩父札所28番

琴平ハイキングコースから入って秩父札所26番、27番をめぐった話を書きました。

琴平ハイキングコースを紹介している記事や書籍によっては、26番、27番だけでなく、28番まで行くことをハイキングコースに入れて、おすすめしているものもあります。

同じように修験道の修行していた場所だからということもあるでしょうし、27番と関連があります。それより何により、見どころ満載の札所だからでしょう。

札所27番の記事はこちら


28番の橋立堂は、岩や断層に興味ある人、鍾乳洞に興味ある人、馬に興味ある人にもおすすめです。

紅葉がきれいな時期に行っていた

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この札所28番の橋立堂ですが、2回目の巡礼の時、すでに納経所が閉まっていたのですよ。

その時は、4時には閉まる冬時間の時でしたから。

しかし、あえて4時半に行ってみました。

お参りの人はいないし、私だけなら思う存分紅葉の写真も撮れるだろうと。

もちろん鍾乳洞に入るのはあきらめましたが。

こちらは27番からの巡礼道です。

この先が山道のようになっていて(舗装道路ですが)、木々の間を通ります。あと200メートルあるとのこと。


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これが玄武岩でしょうか。岩に詳しくないのでわかりませんが。おそらく玄武岩のマグマでしょう。

下のほうに「巡礼道」の札がかかっているのと、橋立堂の境内、鍾乳洞の前で開いているコーヒーのお店の名前が見えます。

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またもや、写真をアップすると写真の順番がバラバラになってしまう現象がおきてしまっていますが、27番から巡礼道を歩いていきますと、このような山あいの道を通っていきます。

ちょうど紅葉の時期ですので、奥の山は緑ですが、手前は色づいていますね。たぶん県道秩父上名栗線の道ではないかと思う橋の下を通っていきます。

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こちらは、橋立堂近くの山のところです。橋立堂前の崖の岩肌とは違う岩の色です。

色をおぼえておいてください。この後で、橋立堂の前の崖をお見せいたします。

橋立堂の前には飲食店あり

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ここは札所28番橋立堂に入る直前の場所です。

橋立堂は階段を上って境内といえる敷地内に飲食店があります。私は、まだコーヒー店にしか入ったことがありませんが、このような手打ちそばの土津園で「甚太郎そば」とか、「牧場ソフトクリーム」もありますので、夏に来るとアイスなども楽しめます。

それにしても枯れ葉がいっぱいですね。

橋立堂入り口からみえる武甲山の西端

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では、じゃーん。

これがうわさの橋立堂の裏にそびえる巨大な崖です。こちらは、石灰岩の岩肌です。

紅葉の時期なので、赤、黄色、黄緑、緑と多彩な色がみえますよね。

ここから石段をのぼっていきます。

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とにかく札所28番に来ますと、この圧倒的な岩壁に驚きます。

境内というのか、敷地の端からぐるっと写真を撮りました。

入って右端は、赤の色が優勢です。

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橋立堂の観音堂の前の岩壁あたりを写真に撮ると、手前は赤の紅葉ですが、後ろは緑色が目立ちます。

近くに行くとわかりますが、観音堂は屋根が赤く、柱も赤いです。

その合間にみえる岩壁です。

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こちらは、お堂の上から下にある敷地内の飲食店(土津園やJURIN’S GEO)を写したところです。4時半でしたから、冬時間の時なので閉まっています。

赤い紅葉の合間に見えます。赤の色合いにも濃淡がありますね。

遠くの山は、緑色です。

橋立堂に行ったら奥の院といわれる鍾乳洞も体験を

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石段のところから、鍾乳洞へ続く道を写したところです。

橋立堂の鍾乳洞は、縦型の鍾乳洞で、中でははしごを上ったりいたしますが、横に進む鍾乳洞が多い中で、この縦型は珍しいです。


入り口は、この時間では、もちろんすでに閉まっています。水道は、鍾乳洞に入って靴が汚れた人が洗ったり、手を洗ったりするためにあるみたいでした。

手前の紅葉はオレンジ色っぽいですね。

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もう少し周りの様子を写真でお見せいたしましょう。

こちらが本堂に向かって右側です。

けっこう岩壁が近くまで迫っていることがわかるかと思います。

ここも赤、オレンジ色、黄色、緑色と多彩な色が見られる場所です。

橋立堂は今回の紅葉だけでなく、三葉躑躅(ミツバツツジ)やアケビでも知られる場所なのだそうです。

本尊は鎌倉時代に作られた馬頭観音像

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橋立堂に向かって左側です。観音堂の屋根が赤いことがわかります。

細かい石や岩が落ちて飛ばないようにするためか、ネットがありました。

その手前には奈良博物館長、石田茂作氏の像と思われる胸像がありました。昭和三十三年秩父観音霊場の学術調査団の班長となった人です。

この秩父観音霊場の総合調査で、橋立堂の馬頭観音像は鎌倉時代のものであるとわかったそうです。

木造寄木作り漆箔三眼、三面四臂の像で、現在は、四臂と馬頭の部分が欠けていますが、鎌倉時代の名作です。

馬頭観音というのも珍しいですね。秩父札所では、ここだけです。像高二十六、五センチの像です。

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またもや、写真の順番がバラバラになっていますが、本堂の脇から敷地内を写真に撮ったものです。

下は赤い紅葉ですが、上のほうは黄色に見えますね。

馬頭観音に関連して馬の像

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ご本尊が馬頭観音だからなのか、馬の銅像も敷地内にあります。

ここも葉っぱの色が様々で、色のバリエーションが豊富です。

馬は江戸時代には重要な交通手段のひとつでした。馬頭観音は馬の守り本尊としても尊ばれます。

馬頭観音の顔は憤怒の顔して、悪を食べ尽くすという怖い印象ですけど。

旅の安全を祈願する人たちもいます。

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こちらがいろいろなところで、橋立堂の岩壁として紹介されている場所です。

頂上のように見える場所です。下のほうは洞穴のようにみえます。

人がいない時間帯だったので、静かで深みのある雰囲気を楽しみました。

もしかしたら、時間によっては入り口が閉まっているのかもしれませんが、4時半という冬時間だから閉まっていた時間帯ということもあるでしょう。

セメントの材料となる石灰岩の山の色ですね。武甲山の西端にあたるそうです。

武甲山からみての東西南北もよくわからなかったのですが。


左甚五郎の木彫りの馬の像も

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こちらの小屋にある木彫りの馬が左甚五郎が造ったとされる馬です。

ご本尊が馬頭観音ですから、馬に関するもの多しの橋立堂です。

今回、奉納額絵の写真を撮るのを忘れてますが、奉納額絵では、昔、この地の人が悪龍退治を祈念したら、観音堂から白い馬が現れたとか。

その馬を飲み込んだ龍は、石になってしまいました。


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今回の橋立堂の写真は、一気にアップロードして、あとで文章をパソコンで、と思ったら、これほどまで、順番がバラバラになるとは。

こちらは橋立堂へ入る入り口の階段のところです。

それを下に見下ろしたところです。

オレンジ色にみえる紅葉ですが、その奥の山道のようなところは、深緑色です。

武甲山の西端に行くと二重構造の武甲山とわかる

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写真の順番がバラバラなので、もう写真ごとの説明にします。

こちらは、27番から28番の橋立堂へ向かう途中の岩肌です。橋立堂の後ろにそびえる絶壁の崖とは色が違うことがわかるかと思います。

ここは28番に向かう途中で大きな橋のようなもの(おそらく県道が走っているところ)がかかっている下を歩いて、元来た道を振り返ったところです。


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こちらが橋立堂の後ろの崖です。岩の色が先程と違いますよね。

とは言え、主に見えるのは紅葉ですが。

左端にちょっと見えるのが、橋立堂のお堂です。

武甲山は石灰岩と玄武岩の二重構造の山として、ブラタモリでも取り上げられていたそうです。

残念ながら、私はその回を見ていないのですが。

秩父の地元の人もブラタモリを見て知らないことがたくさんあったと言ってました。

地元の人でも知らないことまで、テレビで教えてくれていたのですね。

27番から28番までは巡礼道を通って歩いた

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写真の順番がめちゃくちゃシリーズです。

こちらは、27番から歩いて行った場合の写真です。

工事中のところを抜けると車道に行きますが、坂道です。

一見すると楽に見えますが、意外と坂道きついです。

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こちらが28番に向かう途中の工事中のところです。ちょっとだけ工事の様子がわかるかと。

ここらへんは、土の道で、舗装道路ではありません。

橋立堂の敷地内にある土津園(手打ちそばやアイスがある)の看板です。

「お遍路さんお休み処」となっていますね。巡礼さんというより、お遍路さんなのかな。

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こちらは、帰り道。

浦山口駅からは、こちらの道を使います。こちらの道でもしっかり矢印と案内板があるので、わかりやすいです。

途中のお地蔵様の祠です。光西寺があったところだと思います。

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歩き巡礼だから通れたのですが、こちらは秩父鉄道の線路に沿って歩いた時にみた線路にかかっている橋です。

この手前にも橋があるのですが、そちらは車も通れましたが、こちらは歩きの人しか使っていないような橋でした。

橋の欄干も錆びていました。

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上の写真では工事中であることがほんの少ししか写っていませんが、こちらならわかるかと。

27番から28番への道の途中は、私が行った時、ちょうど工事中だったのです。

それでも、このように矢印で方向は示してくれているので、ああこの道でいいのだなと、安心しました。

橋立堂は27番の境外堂とのことで

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27番大渕寺の時も書きましたが、28番橋立堂は、冬期休暇とのことで、紅葉の時期、11月の下旬に先にお参りを済ませておいてよかったな、ということです。


あの時お参りをしていたので、27番の納経所で済ませることができました。ここでは納め札だけで、写経は納めていないのですが。

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写真の順番がバラバラついでに。

こちらも橋立堂の紹介ではよく見る場所です。

けっこうな絶壁ですからね。
崖ですよ。石灰岩の崖っぷち。

高さ65メートルあるのも実際に見に行くと実感します。

というか、それ以上あるように思えるくらいです。

このように地質を構成する岩が露出しているのを露頭というのだそうです。

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今回、新たに買った納経帳です。

前回の納経帳には重ね印を、今回の納経帳は水彩画入りなので、保存用にしてます。

橋立堂で拾った紅葉の葉を乗せました。

ここは秩父鉄道の浦山口駅です。

この保存用の納経帳もすべて印が押されるように回っていきます。

この記事でも少し書いておいた琴平ハイキングコース(羊山公園から26番岩井堂と27番大渕寺を経て28番橋立堂までのコース)についてはこちらの記事(写真ばかり)からスタートになります。


琴平ハイキングコースは、26番まで行ったら降りて帰るという人も途中までは参考になると思います。

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