第一種放射線取扱主任者を取ろうとして諦めた夏。
本当にざっくり言うと、放射性同位元素や放射線発生装置を扱うときに必要な資格だ。何を思ったか、この夏、「これ取ってみたい!」と思って調べたのだ。
大学時代の専攻と関わりのある資格なので、存在自体は知っていたけれど、難易度が高いので、当時は挑戦する気すらなかった。
試験科目は、放射線に関する法令、生物学、物理学、化学、業務に関する科目となっている。難易度が高い理由も、お察しいただけただろう。
私は、放射線について学ぶのが好きなので、大学でもそのような講義を多く取っていた。それを深めたい思いで、放射線取扱主任者を調べていったのだが、結果として断念した。
理由は一つ。筆記試験に合格した後に免状をもらうための講習が非常に高価であることだ。しかも遠方でしか行われないため、交通費や宿泊費用もかかる。
会社員であれば、この費用も業務のために必要、ということで会社に出してもらえるだろう。しかし、私は個人事業主だ。しかも、これは業務とはあまり関係のない、個人的な興味である。
その上、就職してこの資格を使うなら役立つが、個人事業主ではあまり役に立てられないと知り、断念した。夏の数日の、ちょっと苦い思い出だ。
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