見出し画像

【文字起こし】1月25日「人前で話すときに準備が必要なのはどうしてか」

はじめに Introduction

English follows Japanese.

この記事は、Podcast・Voicy「話し方のハナシ」
2024年1月25日配信回の文字起こしです。
復習や話し方の練習にお役立てください。
又、番組でもお話しましたが、
皆様の話し方トレーニングにどのようにお役に立てるか、
ご意見もメッセージフォームから聞かせてくださると嬉しいです。

This is the Japanese script for "Hanashikata no Hanashi" on 9th of January.
Please use it training for Japanese speaking and listening.
We are glad that we could hear your opinion about this script following our message form.We shall read your message as a reference, to improve our script and podcast program.

文字起こし

オープニング

おはようございます!話し方講師の高山ゆかりです。
毎週木曜日は、話し方・伝え方のヒントをお届けしています。

今回は、人前で話すときに準備が必要なのはどうしてかというテーマです。
この番組では毎週月曜日と木曜日に
話し方や伝え方について話をすることが多いですが、
その内容は文字起こしています。noteに公開しています。
この配信の概要欄、
そしてVoicyをお聞きの方はこちらのチャプターにもURLを貼りますので、
併せてご覧ください。

本編とエンディング

ではここから本題です。
人前で話すときに準備が必要なのはどうしてか。
これは、理由はあえて言うまでもないようなことなんですけれども、
人前で話す場面において、準備が必要な理由の1つが
準備が話し方にあらわれるからです。

準備することは、決めることです
何を決めるかと言うと、
話す内容、そして話し方だったり、話の流れなど
いろんなことを決めていくことです。

ここで、話す内容を決めていない人が
どのような話し方をするか考えてみます。

・えー、あのー、というフィラーが多くなってしまう

・同じ言葉を何度も繰り返してしまう

・何かを言うけれども、
「今のは自分の言いたいことではなかったかもしれない」と思って言い直してしまう

・準備をしていない…つまり、自分が話すことを決めていないから、
自分が話している内容に迷ってしまって、語尾が曖昧になったりする

こういったことが考えられます。
いま挙げたようなフィラーだったり、同じ言葉を繰り返したり、
言い直したり語尾が曖昧になることは、
話をしていると自然にあることです。

ただこれが多くなってしまうと、聞き手に
「この人は自分が話していることに自信がないかもしれないな」とか、
「きっと、何を話そうか準備をしてこなかったんだろうな」
と伝わってしまいます。

なので、準備する。
つまり、何をどう話すか決めること
それがそのまま、話し方にあらわれていく。
なので、人前で話すときには準備が必要です。

そして、これは話し方という外見の問題ではなくて
準備がそのまま自分の内面につながることでもあります。

先程挙げたような「えー、あのー」といったフィラーだったりとか
何か言うけれども、もう一回言い直すというのも
話し方がそうなっているのではなくて、
心の中で本当に次に出てくる言葉に迷ったり言葉に詰まったり、
又は「あれ?これで合っているかなぁ」と疑問に思ってしまう。
その内面が、そのまま話し方という外見にあらわれている状態です。

なのでやっぱり、
自分の内側で起こっていることと外側に伝わっていくことは、
一致することが多いです。

これまでに私も、人前で話すときに
「しっかり準備をしていて良かった」と思ったことがあります。
どこでそう感じたかって言うと、
本番で準備通りに進んだ時ではないんです。

というか、そもそも、
本番は準備していないことが起こるのが当たり前。
イレギュラーがレギュラー。想定外こそ想定内。
みたいなところがあります。

なんですけれども、
じゃあどうして準備したことをそのまま発揮できないかもしれないし、
準備していた内容と違うことが
本番で起こる可能性も大いにあるのに
準備していて良かったと思うかというと、
準備したという経験が、お守りになるからです。
ここが、自分にとっては1番大きいです。

この日に向けて、ここまで準備したんだ。練習したんだ。
という自分の経験、そして実感。
これが何よりも自分の自信に変わります。

そしてその経験から来る自信のようなものが、きっと、
話し方だったり、相手に接するときの態度にもあらわれているはずです。

…といっても、
自分に自信があるんですか?と聞かれると、
そこに対してイエスと言い切れない部分もあります。

ただ、自信は自分そのものに対するものではなかったとしても、
瞬間的な部分もありますよね。
例えば、○月○日、人前でスピーチをします。
そのスピーチに向けて、これだけ準備をしました!という
その出来事に対する自信は、やっぱり準備によって作れます。

こういった話をすると、時々いただく質問(ご意見)があります。
それは「準備をしすぎると、今度はそこにとらわれてしまって、
かえって話しにくくなる」といったことですとか、
「準備をしすぎてかえって頭が真っ白になってしまうかもしれない」
そして「準備をしすぎているから、
頭が真っ白になったときに対応ができないかもしれない」

確かにそう思う気持ちはわかります。
そして人前で話すプロの方のお話を聞いていると、
「準備しすぎない方がいいです」と言っている方もいらっしゃったりとか
「私はそんなに準備せずに本番に臨んでいます」という方も
いらっしゃったりします。

なんですが、そういった方たちの多くは、長期的な準備をしています

長期的な準備、
これは去年の私の番組の中でも話しましたが、
人生のすべての経験が準備になっているということです。
例えば準備って長期的・短期的2つの視点がある
思っているんですけれども、

短期的というのは、
何月何日のスピーチ・プレゼン・面接に向けた準備・これが短期的な準備。

長期的な準備というのは、
社会人になってから今まで人前で話す機会がたくさんあって、
その経験の中で話す力が磨かれていった、ですとか
研修講師の仕事をしていて、
研修に何度も何度も登壇することによって
教えるコツがわかってきたとか、
これまでの経験全てがその人の準備になることです。
この、長期的な準備をしっかりとされている方、
その経験が豊富な方は、
あんまり短期的な準備をしなくても
本番で堂々と話せたりもします。

だから「私はあまり準備しないんです」とか、
「アドリブでやっているんです」という方は、
実は準備をしている方以上に準備をしていると捉えることもできます。
なぜなら、その方の長期的なご経験の中で、
アドリブでも話せるほどのスキルが身に付いているからです。

だから準備しすぎは良くないとか、
私はアドリブで話すようにしていますとか
そういった方の言葉はあんまりそのまま受け取らないほうがいいです。
多くの場合、短期的な準備をしっかりした方が
その準備がお守りになって、
当日に安心して自信を持って話せたり、
緊張している中でも自分が話す内容を決めて
その決めたことを堂々と話せたりします。

とにかく、準備とは、決めること!
そして、決めると、話し方にそれがあらわれます。
自信となってあらわれます

今回は人前で話すときに準備が必要なのはどうしてか?
というテーマでお話ししました!

では、エンディングです。
今日も最後まで聞いてくださってありがとうございます!
高山ゆかりがお届けしました。また明日!

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?