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現代社会 と 茅葺き

久々のnote更新です。
志和に移住して2年と少し経ち、地域おこし協力隊になって1年が過ぎ、目まぐるしく過ぎる日々の中で、なんとか生きている気がします。

SNSの更新も苦手で、そもそも外に発信することが積極的にできない私にとって、noteは一つの選択肢かもしれないのですが、できるだけありのまま今考えていることを言葉にのせたいと思います。

協力隊として取り組んでいる主な活動は、茅葺きの再生・活用です。数年活動してわかりましたが、現代、茅葺きを残すことは簡単なことではありません。住人の高齢化も進み、茅葺きの棟数も減少の一途をたどっています。

「茅葺きを残す」といった時、「見た目の屋根を保全すればいい」という意味ではなく、「文化として残したい」と考えるようになりました。
茅場も茅刈りも、結も、職人の技術も含めて、人の暮らしの原点の一つがが”茅葺き”だと思います。だからこそ、多くの人が心惹かれるものがあるのではと思います。

現代社会において、茅葺きを残していくためには、従来の方法ではうまくいかないし、当然お金も必要になります。
住宅以外となると、茅葺き民家を宿や飲食店として活用して、お金を産み出す方法もあります。(現在模索中…)

しかし、事業化に成功し屋根を葺き替え、維持することがゴールではないと感じています。例えば、外国人観光客が相手なら、どれだけ日本の茅葺きの魅力を知ってもらえるか、も大事です。

事業をまわしつつ、それとは別軸でお金にはならないかもしれないけど、茅刈りなど結の取り組みを行うのがベストなのではと最近思っています。本来は、暮らしに関わることが先に土台にあって、その上で稼ぐ手段があるというのが理想ですが、今の社会では逆にならざるを得ません。

話は少し広がりますが、便利になった一方で、多くの犠牲の上に成り立っている現代の暮らし・人の生き方を見つめ直していくことが必要だと思います。個人の意識レベルで変革を起こし、一人ひとりが実践していくしかないと。そのきっかけが茅葺きや田舎暮らしでもいいし、何でもいいのです。

                            2024.03.26 


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