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師匠の型をコピーするまで

※今回は失敗の覚書

ドリアンからいただいた乳酸菌であるマツイ(ルヴァン)。
永続的にパンが焼けるように、週1回ほど種継をして生かしておきたい。

教えを基に継いでみたものの、なんだか水っぽくて酸味も弱い。
小麦粉によっても大きく変わるため、水分は目安にして微調整が必要と学習できた。
師匠の型をコピーして身体に染みつかせるまで、繰り返しやっていく。

マツイになりたかったとろみ粉

さて、気を取り直して2回目のカンパーニュを作ろうっと。
今回もなかなかビシッと決まらない水温調整に四苦八苦。
冷水を足したり調整しながらようやく目標温度の水が完成!やったー!
ウキウキで計量した粉類のボウルに投入する。

、、、
、、、あれ?
あああー!!!

水温調整で満足して、うっかり水を計量せずに全部入れちゃったー!
どう考えても水多い。
大体の量は見てたけどパンは計量命だよね。
自己流でやるのでは意味ないし、中途半端に水を掬っても挽回できるものではないよなあ。

やっちゃったものは仕方ない。こういうところでミスするんだなと学習。
今のうちに失敗できてよかったー!
次回以降はこうならないように手順を見直そう。

カンパーニュは別途作り直すとして、このゆるゆる生地どうしよう。
せっかくの小麦粉を破棄するのも心苦しい。
かといってこれだけイーストパン作るほどの余力もないなあ。

そのとき、失敗したなら更に失敗?して経験を重ねようと思いついたのがこちら。

混ぜた直後

お気づきの通り、冒頭のマツイになりそこなったモノとゆるゆる小麦粉生地を混ぜていく。なんちゃってパンケーキになったりしないかしら??
そもそもパンケーキの定義とは?焼けばパンケーキって言ったもん勝ち??

配合比は適当。
生地の小麦粉:マツイもどき=1:1.1ぐらいだと思う。

冷蔵庫保存で約10時間後。
ぷつぷつ気泡あるぐらいで見た目の変化は少ない

せっかく乳酸菌がそこにいるなら、出来ればグルテンを分解してもらったものをいただきたい。
小麦の甘みは無くなるだろうけど実験実験!
しばらく冷蔵庫に置いてから焼くことに。

蓋をして弱火でじっくりいきます!
パンケーキっぽくなってきた?
両面焼いてむっちり

塩も砂糖も入っていない、小麦粉+水+マツイもどきのパンケーキ。
予想どおり酸味があり(カンパーニュよりそこそこ酸っぱい)
膨らみはほとんどお見受けしない。

断面

予想以上にむっちりむっちり!
パサつきは一切なく、イメージとしてはポンデケージョの生地を分厚くしたような感じ。

これでもグルテン分解できてるならどっかの食文化に存在しててもいい気がするが(パンより手間がかからない)、窯焼きに比べて高温殺菌された保存性は劣るよなあ。そしてパンのほうが絶対美味しい。

ハムと一緒に食べたらほんの少しアミノスパークしたような。

商品に繋がる気配は一切感じられないけれど、扱うものの一面を知れて面白かった。

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