見出し画像

本の話/世界の発酵食をフィールドワークする

ドリアンパン学校で発酵(とくに乳酸菌と人類の話)を学び、
パン屋である自分は乳酸菌・発酵研究者だと思い込んでいこう!
と校長からご教授。
自身もぬか漬けや宮古島の醤油味噌、キムチづくり(今冬は初挑戦してみたい)、、、とアンテナが広がった昨今。

本屋さんで面白そうな本あるかな~と目を走らせていると、
ビビッとキタ!

このタイトル。
パン学校生徒にはタイトルが光って見える内容です。

内容はアジアの発酵食について、
各エリアをフィールドワークした研究者がまとめたもの。
皆さん大学研究室の方々で、いかにも発酵マニアな雰囲気が文中随所に感じられる。

文体は学者っぽくお固め、疑問提起やまとめ方も学術的なこの本。
その分引用文献や情報の根拠を査読的に見られるので、たしかに現地にフィールドワークした臨場感も味わえつつ、決して「個人の見解です」に留まらない情報提示の仕方が安心感を覚える。

エチオピア、ミャンマー、ラオス、タイ、モンゴル、、、と
中央アジア、東洋圏における発酵文化を知ることができる。
主食(パンやお酒)、調味料、その他、
その多様性は読んでいて面白い。

なぜその発酵方法が続けられているのか、
偶発的か人の介入か 等
文化に対する研究心がメラメラしているのも学者さんぽい。

読んでると色々な発酵食品の匂いがたちこめてくるような
アツい一冊。
フィールドワークいいなあ!

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?