見出し画像

高校生男子の、大人を観察する眼。

うちの高校生男子は反抗期がありませんでした。
思春期はあったし、まだ若干その最中かもしれないと感じるところもあります。ちょっとした葛藤を口にすることがあるからです。

この投稿をするにあたり、そういえば思春期っていつまでなの?と思ってググったら、『思春期は今や「10歳から24歳まで」』なんていう記事を見つけて若干ウンザリ気味の私です。


子どもから大人に変わる時期を指す『思春期』という言葉の定義が、変わりつつあるような気がします。
例えば、社会に出て働くようになったら大人だとか、家庭を持ったら大人だとか、日本で言うところの昭和や平成前半の時代は、大人というカテゴリ分けが容易だったからです。

今後はどうなるかは分かりませんが、大学全入時代に入ったくらいの頃から、このカテゴリに含まれる人口が多くなったのではないかと、勝手に推測してしまいます。

大学全入時代(だいがくぜんにゅうじだい)とは、2009年頃(細かい年は諸論分かれる)に日本の大学への入学希望者総数が入学定員総数を下回る状況を迎えるとされる状況を指す言葉である。
<Wikipediaより引用>


高校生男子の、大人を観察する眼。

話を戻します。
うちの高校生男子は反抗期がありませんでした。

反抗期がなかった結果、どんな状態になったかというと、自分についてのアウトプットを親にたくさんするような人になりました。
日常の愚痴や不満、楽しかったことや感動したこと。これらを友達に話すように、もしくは友達にも話さないような内容を話してきます。


今日の彼のアウトプットは、学校の先生と授業に関することでした。
とある教科の先生の性格、授業の進め方、使う言葉のチョイスと信頼性、授業内容、テスト問題の作り方、話し方・・・などなど。

実に様々な観点から観察してそれを言語化してきます。

学校という社会の中で、先生という立場の大人はテストや試験という形で子どもを試します。けれど、生徒という立場の子どもは、日常において大人を試しているのだなと、少し緊張感を覚えました。

思春期という観点を抜きにすると、私個人としては高校を卒業したら大人だと思っています。また、中学を卒業してすぐに働くのであれば、その時点で大人でしょう。

高校を卒業するまでは、子どもとして大人を観察し、授業等では得られない学びをしていくはずです。
高校を卒業してから、就職しようが学生を続けようが、そこからは大人として大人を観察してコミュニティの在り方やコミュニケーションを学んでいくのだと考えています。


さて、そいうわけで。
大人の一歩手前である彼が、高校生活の間に知識学習だけでは得られない学びをどれだけしてくれるかが楽しみです。
それは学校というフィールドだけではなく、通学途中かもしれないし、たまに行く出かけ先かもしれないし、ネット上かもしれません。

自分を確立するための情報を、たくさんの刺激を受けながら集めて欲しいと感じます。
そしてその中に、私もいるのだなと。
立派な親ではないけれど、そこまで悪くはないかなと。
そう思いつつ、自分自身の学びと成長を意識したいと思った、そんな夜でした。



日常のふとした瞬間や閃きを、毎日書き記しています。 応援してくださると泣いて喜びます(T_T) Twitter:https://twitter.com/yurari_0_0