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ありがとう。ありがとう。

娘は、先日20歳を迎えました。
そして今日、一年も前に予約していた、成人式の振り袖を着ての「前撮り」というものに行ってきました。

体調が不安定になりがちな私は、やっぱりこんな日に限って嫌な予感が。ももろもろで3〜4時間かかると言われたけれど、耐えられるかどうか自信がありませんでした。

「ギブアップしたら、帰るね。」
「わかった」

こんな会話をしていました。


メイクから着付けをするのに一時間。
この間は私はフリータイムとなったので、すぐに薬局へ向かいました。
いつもの胃薬を買ってすぐに飲み、何とか気を紛らわせようとしましたが辛く。
結局ベンチに座り込んでスマホをいじりつつ、薬が効いてくるのを待ちました。

一時間がこんなに長いものかと思いながら、着付けをお願いしているお店に戻ります。背筋が伸びずに冷や汗をかきながら、とにかく向かいました。

お店に入ってすぐ、彼女が現れました。

一年前選んだ振り袖は、とても美しくてため息が出るほどでした。
そのまま写真撮影に入って、カメラマンさんの指示に従いながらクルクルと仕草や動きを変えている彼女を見ていたら、徐々に身体が楽になっていきました。


七五三の時のことを、考えていた。

幼少期から、彼女は顔が変わらない人です。
多少、頬の辺りがスッキリしたはずですが、あまり変わっていません。
それだけに、振り袖を着ている彼女を見ていたら、時の流れの不思議を感じさせられました。

あっという間ではなかったはずなのに、すごく大変なこともあったのに、全てを美しく感じてしまいそうな。
七五三の時の彼女の顔を思い出しながら、美化してしまうのは安易過ぎるだろうと自分に言い聞かせました。


写真撮影が終わり、着替えて、写真を選び、会計をしました。
一年前から予定していたこの流れを踏むことができて、本当に良かったと感じます。

全般性不安障害を経験してから、心は元気でいたいのに身体が言うことを聞かないことがたくさんありました。

外出先で具合が悪くなるたびに、彼らを長いこと不安な状況に置いてしまいました。
受験の時だって、学校見学に一緒に出かけるのに、結局途中で具合が悪くなって一人で行かせてしまったり。
他にも数限りない「フェイント」をし続けてきました。

とはいえ、そういう私を理解しているから、びっくりすることはあっても、怒ったり悲しんだりは決してしない子供たちなんですけどね。



帰り際、何度も何度も「一緒に写真を選んで、一緒に帰ってこれてよかった」と二人で頷きました。

そうして笑い、笑い、笑い
今私は、寝込み気味ですが、微笑みながらこの記事を書いています。

今日という一日が、
無事に終えられて
楽しく終えられたことに感謝します。

ありがとう。
ありがとう。


追記。

私自身は
成人式にも出席しなかったし
振袖も着たことがありませんでした。

小さな幸せは
たくさんあげたし
これからもあげるから

大きな幸せは
自分の手でつかんでほしい

そう、思った一日でした。

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