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そこに、いた証明。

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記憶に残る、大切な人たちとの瞬間を切り取ったもの。
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#娘

Happy Birthday

今日、8月7日は娘の20歳の誕生日でした。 誕生日なので「おめでとう」を口にしましたが、もうひとつ「ありがとう」を伝えました。 こんな私をお母さんにしてくれて、20年間も私の娘として生きてくれてありがとう。 一人の女性として、出会いを大切に生きてください。

幼き頃の「すっちゃん」は、食べないでと泣いた。

わたしの「すっちゃん」は、もうすぐ二十歳になります。 20年前のわたしは、もう入院していた頃かと思います。 逆子がまったく治らず、お腹の張りも強かったこと。それから、「あまり大きくないので早めに産みましょう」という先生の助言のもと、帝王切開での計画出産が早々に決まりました。 世の中には出産方法にこだわりを持っている方もいると思いますが、わたしにはどうでも良いことでした。目的が「無事に生まれること」だとはっきりしていたので、安全第一にしか感心がいかなかったのです。 不安な

その手はもう、しばらくつながなくていいだろう。

娘の部屋に、もう何ヶ月も置いてある大きな箱があります。 それはそれは大きな箱で、身体の小さい私が体育座りして楽に入れるほど。 届いた時はびっくりしたけれど、すっかり部屋の一部と化していて違和感がなくなっています。 今日、ふとその箱を見て思い出しました。 あと2ヶ月もしたら、彼女が二十歳を迎えることを。 それに気づいた私は、自分の中に何かを感じていました。 数時間後、二人で出た散歩の途中、私は、まるで子供みたいに彼女を困らせました。彼女が涙が止まらなくなるまで困らせました