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サービス!☆令和版 誕生日別 和のお守り文様 8月8日<総角結び>

令和版 誕生日別 和のお守り文様 
 
令和の日本では西洋の文化が定着し、日本人特有の寛容さから異文化の祝い事なども生活の一部となり、それが当たり前のこととなっております。
それゆえに我が国特有の文化や文様が思い返されることが少なくなりました。
しかしちょっと考えてみてください。
さまざまにアレンジされながらも、その文化は脈々と受け継がれているのです。
たとえば昔からあった「瓜文様」。瓜科の植物は蔓草が繁茂する様子から繁栄の象徴とされ、手回りの道具や絵にあしらわれてきたのです。
現代では半分にカットされたスイカがデザインされた図案があるとしたら、これが昔通りの「瓜文様」ということになります。
文様にはそれぞれの意味があります。
366日のそれぞれにふさわしい文様を数秘術などから割出し、解説を加えたのが本書です。
季節にそぐって文様化された動植物、有職文様、渡来文様など、令和の時代だからこその文様も含まれております。
一年を豊かでラッキーに過ごすエッセンスとしてご活用ください。
 
暦について・・・
我が国は長い間太陰暦(旧暦)に従っていました。
太陽暦を取り入れると発表されたのは1872年明治5年11月9日。
実際に施行されたのは、旧暦明治5年12月3日を明治6年1月1日として開始されました。
太陽暦が当たり前の令和の我々には、旧暦はもはや遠い存在ですが、一月ほども違うと季節もずれてくるというもの。
行事や季節感に違和感を持つ方もいらっしゃるのではないでしょうか。
 
 旧暦の季節区分
春 1月~3月
夏 4月~6月
秋 7月~9月
冬 10月~12月
 
新暦の季節区分
春 2月~4月(5/4までが春)
夏 5月~7月(8/6までが夏)
秋 8月~10月(11/6までが秋)
冬 11月~1月(2/3までが冬)
 
本書は新暦に則り、改めて令和版の『誕生日別 和のお守り文様』として発表させていただきます。
 
青木 紫

<8月8日生まれのあなたの文様>
 総角結び(あげまきむすび)

総角結び

「結ぶ」という行為には、祈りが伴います。
こうなりますように、と日本人は結び目を締めるときに願いをこめたのです。
それは注連縄もそうした考えから結ばれたものです。
「ここは聖域であるから、悪しき者が立ち入らぬように」と結ばれたように、「むすび」は「産霊(むすび)」として、そこに特別な力が宿ったのです。
総角結びは古代に成人前の男児が髪を左右に分けて結っていた角髪(みずら)からできたといわれております。「耳につらなる」という言葉が語源であるといわれておりますが、結びの部分には神が宿ると考えられておりましたので、子供が健やかに育つようにという願いも込められていたのでしょう。
総角結びは二種類あります。
中央の結び目が「入」に見える「入型」と「人」に見える「人型」です。
 
「入型」は人や財産を呼び込むという意味を持ち、神社仏閣などの飾りとしてよく見られます。
「人型」は生命をおびやかすような悪しき物を除け、不幸なものが入り込まない護符の力があるといわれております。
 
端午の節句では兜が飾られますが、「人型」の総角結びが護符のように後ろの部分に飾られております。それは持ち主の男児が丈夫に育ち、幸せに生涯暮らせるようにという親心をあしらったものです。
総角結びの結び方は動画などで簡単に見つけることができます。
お好きな色の紐で、ご自身で願いを込めて結ってみてはいかがでしょう。

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