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サービス記事☆令和版 誕生日別 和のお守り文様 10月3日<桐文様>

令和版 誕生日別 和のお守り文様
 
令和の日本では西洋の文化が定着し、日本人特有の寛容さから異文化の祝い事なども生活の一部となり、それが当たり前のこととなっております。
それゆえに我が国特有の文化や文様が思い返されることが少なくなりました。
しかしちょっと考えてみてください。
さまざまにアレンジされながらも、その文化は脈々と受け継がれているのです。
たとえば昔からあった「瓜文様」。瓜科の植物は蔓草が繁茂する様子から繁栄の象徴とされ、手回りの道具や絵にあしらわれてきたのです。
現代では半分にカットされたスイカがデザインされた図案があるとしたら、これが昔通りの「瓜文様」ということになります。
文様にはそれぞれの意味があります。
366日のそれぞれにふさわしい文様を数秘術などから割出し、解説を加えたのが本書です。
季節にそぐって文様化された動植物、有職文様、渡来文様など、令和の時代だからこその文様も含まれております。
一年を豊かでラッキーに過ごすエッセンスとしてご活用ください。
 
暦について・・・
我が国は長い間太陰暦(旧暦)に従っていました。
太陽暦を取り入れると発表されたのは1872年明治5年11月9日。
実際に施行されたのは、旧暦明治5年12月3日を明治6年1月1日として開始されました。
太陽暦が当たり前の令和の我々には、旧暦はもはや遠い存在ですが、一月ほども違うと季節もずれてくるというもの。
行事や季節感に違和感を持つ方もいらっしゃるのではないでしょうか。
 
 旧暦の季節区分
春 1月~3月
夏 4月~6月
秋 7月~9月
冬 10月~12月
 
新暦の季節区分
春 2月~4月(5/4までが春)
夏 5月~7月(8/6までが夏)
秋 8月~10月(11/6までが秋)
冬 11月~1月(2/3までが冬)
 
本書は新暦に則り、改めて令和版の『誕生日別 和のお守り文様』として発表させていただきます。
 
青木 紫

<10月3日生まれのあなたの文様>
 桐文様

桐の文様はその昔、天皇しか身に着けることのできない特別なものでした。
『桐竹鳳凰(きりたけほうおう)』という言い伝えがあります。
古代中国において、聖帝と呼ばれるような徳の高い帝が天子になられると、その祭祀には必ず鳳凰が現れるというものです。
帝の守護として、安泰の平和な御世を言祝いだということです。
鳳凰は梧桐(あおぎり)に棲み、60年に一度しかならないという貴重な竹の実を食するのだそうな。それゆえにこの桐と竹、鳳凰の紋様は天皇の袍(ほう=お召しになる上衣)にしか許されなかったのです。
桐の花言葉は「高尚」。
文様としての縁起は「天下泰平」「家門安泰」です。
初夏になると桐の薄紫がかった白い花が下がるように咲きほころぶのが風情あって優美ですが、葉と花が図案化された文様は室町時代以降、日本国の象徴として貨幣などに描かれたことから、一年を通しての文様となりました。
また桐は身近で有益な木材です。
その成長は早く、木材の中でももっとも軽く、調湿性があり、防虫、防カビの効果もあり、耐熱性もあるのですからミラクル素材といっても過言ではないでしょう。
そうした性質から機密性の高い桐箪笥など知られておりますが、その昔は琵琶などの楽器、食器やお箸として大切にされてきたのです。
お箸が縁起の良い意味を持つことをご存知でしょうか。
人と人をつなぐ「橋=箸」として、結婚祝いなどで夫婦箸を贈られるのもそうした所以です。
また、子供が誕生して100日目のお祝いに「お食い初め(おくいぞめ)」という儀式をします。
これはその子が一生食べることに不自由しないようにということを願って行われています。
この桐紋様がラッキーチャームのあなた、桐のお箸を用意して、この日から使いはじめると、きっと一年を健やかに過ごすことができますよ。

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