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逃げBarは非日常。自分と向き合う事ができる場所でした


こんにちは。コラボレーターの板谷です。
clubhouseで出会った、体験作家のアメミヤユウさん。
深夜の社会実験や、哲学対話、楽器演奏。他のclubhouseの喧騒から離れた不思議な空間がそこには広がっていました。

Cafe & 逃げBar White Outという真っ白な空間の写真を見て、強烈な印象を持ちました。先日、ようやく足を運ぶ事が出来ました。
横浜駅より徒歩20分、三ツ沢下町駅(ブルーライン)松本町6丁目方面出口より徒歩1分(ブルーライン)松本町6丁目方面出口より徒歩1分という立地。

横浜駅から迷ってしまいそうだったので、横浜で乗り換えをして、三ツ沢下町駅へ。横浜に降り立つのは久しぶり。横浜では、ラジオのDJをしていたり、震災後のボランティアで不登校の支援をするNPOへインターンをしたり。

NPOを創業して、アフタースクールや保育園の設立のノウハウを教わりながら、開業支援をしていた場所。逃げBarへ足を運ぶ前から、既に過去の様々な思い出の断片が蘇ってきていました。

路面店の1階。真っ白な空間。
靴を脱いで、スリッパに履き替えて足を踏み入れます。
HPで見た通り、真っ白。
私も、真っ白のワンピースを出かけたので真っ白。

丁度、#卒業できなかった制作展が開催されていました。

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「2020年、新型コロナの影響で全国の美大、芸大の卒制展が中止となりました。「#卒業できなかった制作展」は学生といっしょに卒業できなかった卒制作品たちを学校の垣根を越え、合同で展示する1年越しの卒制展。」とのこと。

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今はどこかの企業に勤めている美大生の方々の作品が展示されていました。

私は、作品を見ながら自分自身の卒論について想いを馳せました。

研究室で5年間保管し、5年後に送られてくると言われていたけれど、そのまま届いていないという事も。「どこかのPCやUSBに今でも入っているものの、きちんと装丁して本棚の片隅にでも置いておけば良かった。」という気持ちが湧いてきました。

きっと、逃げBarに足を運ばなかったら思い出さなかった思いなのでしょう。

逃げBarの中で、震災や親友の事を思い出したりもしていました。2011年3月11日の午後2時過ぎに、高校の同学年である親友と食事をしていました。

親友の美大の合格をお祝いして、高校時代によく遊びに行った海浜幕張の海へ行くためでした。液状化現象で海浜幕張の駅は海のようになり、道路には大量の土砂。公園に避難した後に埋立地から抜けて、一緒にいくつかの駅を歩きました。

どこかからの煙や余震を味わい、twitterで避難場所を探して、情報を見知らぬバスに乗り合わせた人達へも伝えていました。居酒屋さんの間仕切りされたところへ案内され、暖かいお味噌汁やおにぎりを提供してもらっていました。

居酒屋の方に携帯も充電させてもらい、駅で電車が止まり続けている情報を時々、教えてもらいながら、過ごしました。地元のラジオが流れていたのも印象に残っています。3月11日の日の事を何度も思い出すのは、親友と最後に長い時間を過ごした日だったというのもきっと影響しています。

彼女は、美大は卒業する事なく、それから2年後に亡くなりました。
亡くなってからも、私は、「何ができたんだろう」と、随分と問い続けていました。

亡くなる選択を尊重しながらも、死以外の他の選択肢を示したいという、個人的な欲求があり、試行錯誤を繰り返していたようにみています。

「心の余裕」ということに非常にこだわったり、サードプレイスを創ろうと試みたり、実際に創ってきた事。捉え方や自分の心の中で湧いてくる言葉を組み替えたり、整えたりするための講座を提供する活動。今までの活動の多くは、彼女の存在が影響しています。

操作性や依存やピラミッド構造・・・試行錯誤しながら、課題を見出しては、違いを創って改善を図っていく日々を過ごしながら、数年が経っていた訳ですが、そういった走馬灯のように湧いてくる思いと一緒に過ごしていました。


そして、そんな時、棺桶が視界に入ると共に、アクティビティの存在を知りました。せっかくの機会なので体験します。

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亡くなったら、流して欲しい音楽をカードに記載し、
リラックス効果のあるオイルを口に含み、いざ、棺桶の中へ。
三途の川を渡る杖と共に、棺桶に入ります。
閉じられてしばらくすると、音楽が流れてきます。

音がとてもよくて、びっくりします。
まだ、耳が聞こえて生きている事を感じながら、死を感じます。
今、亡くなったら後悔する事・・・結構あります。

30分程、棺桶の中に入り、しばらくしてから、
俗世(とはいえ、真っ白なwhite outの世界)へ戻ってきました。

その後、過去に「逃げBar」へ足を踏み入れてきた方の交換ノートを読ませてもらったり、秘密の書?を探したりしながら過ごしました。他の方の想いを受け取らせてもらえるというのもなかなか稀有な体験でした。

日常から離れて、自然の中に行ったり、温泉に入ったりという事も効果的ですが、大切な事は、外部刺激から一旦離れて、自分自身の心の声を聴く事だったりします。

逃げBarは、そこに存在しているだけで、心の拠り所というのか。
自分と向き合う事ができました。

逃げBarは、一般のBarの概念とは正反対。
真っ白で明るくて、ヘッドホンをつけて静かな空間で音楽に浸る事ができて、料理や野菜も有機栽培や健康にこだわって作られたもの。

有機農家直送の新鮮な有機野菜を使ったオーガニックカレー。
野菜の生産者の方々のお写真などもありましたし、美味しかったです!

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有機野菜畑を泥だらけにして、野菜が生まれた場所に埋まりに行くをテーマにマッドランドフェスというものを開催されていたとのこと。これは、SDGs12「つくる責任 つかう責任」のあとの世界。「畑を地産地消のレストランにして、フードロス、マイレージのない世界を表現したり、プラコップがつくられる際に発生するCO2と同じ重さの重りを足につけてもらって、地球温暖化を体験してもらい見える消費をつくられた」とのこと。

普段、頂くことのできないお酒なども美味しかったです。

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19時からは、バイオリンとエレクトリック?な演奏会。
思い思いに、音楽に身を浸して素敵なひと時を過ごしました。
初めてお会いする方々ばかりだったのですが、
フレンドリーに接してくださってとても嬉しかったです。

期間限定イベントではなく、きちんと日々、運営しているオーナーの雨宮さんを本当に尊敬します。お店の開いている日が多いからこそ、心に一大事があった時に、気軽に駆け込む事が出来ますよね。「逃げBarに行ける!」という心の安定にもなるとみています。

横浜方面にいらした際には、是非、足を運んでみてくださいね!
それでは、本日も味わい深く素敵な1日をお過ごしくださいね✨

サポートして頂いた暁には、その費用を次のコラボレーションの原資にしていく事で、より良い社会を創っていきます。 コラボレーターの活動を通して、社会的孤立感を無くしていきます!!