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演劇制作とわたし

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舞台・演劇の公演で「制作」と呼ばれる仕事をしている私が日々その仕事と向き合って思ったことをまとめています。 形があるようで形がないものを作る仕事は、時としてその価値が不明確になり…
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2018年4月の記事一覧

小劇場から当日精算がなぜ減らないのか

「しばいのまち」での不定期連載が公開されました。 本当、小規模単位でも導入できるプレイガイドのシステムもあるのにこりっちが完全有料化(厳密にいうと、以前も本来は有料のところを宣伝のために期間限定で無料にしており、その期間が切れたというだけ)した程度でカルテットオンラインに「こりっちはタダじゃないから!!(意味不明謎の逆ギレ)」で大量流出するぐらいですからね・・・。ていうか、「チケットプレゼントを利用すること」っていうのはチケットプレゼントの枚数分実質支払ってはいないけど団体

舞台「パタリロ!」を見に行ったら2.5次元舞台の興行としての強さに圧倒されて笑えなかった件

2.5次元系の舞台ってみなさん見に行ったりしますか? 私はもう普段は全然行かないです。1回取材で「ALL OUT!」を見たぐらい。「テニミュ」も「セラミュ」も関西出身だけど宝塚の「ベルばら」すらない。 だけどこれだけはどうしても見に行きたかったと言う舞台があって。 「パタリロ!〜スターダスト計画〜」見に行ってきました。 (※この記事書いている間に出演者の逮捕報道が出たので、タイアップとか結構ストップしてしまっているけれど、公開します。無論、性犯罪は許すべき点ではないし、警

劇団新和座の公演がストレスなく見られるいい感じに作られた小劇場の公演だった件

劇団新和座第12回本公演『デスマーチ ブラックIT撲滅スペシャル』観に行ってきました。(14日マチネ) 知り合いが出ているわけでも、知り合いが脚本もしくは演出してるわけでもない小劇場の舞台を観に行った理由は友人である脚本家のにしうりすいかがベタ褒めしていて、ちなみに本人になぜこの劇団を観にきたかと聞いたら 「デスマーチって単語がツイッターに流れてきたら反応せざるを得ないでしょ」 ですよね、ITの人だもんね。 いわく、ITのテクニカルタームを脚本演出が理解していてそれをち