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演劇制作とわたし

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舞台・演劇の公演で「制作」と呼ばれる仕事をしている私が日々その仕事と向き合って思ったことをまとめています。 形があるようで形がないものを作る仕事は、時としてその価値が不明確になり… もっと読む
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2016年4月の記事一覧

演劇制作とわたし #1『制作になったのはなりゆきです』

『なんで制作になったんですか?』大体どの現場に行っても聞かれます。最初の面接とかでも聞かれます。正直なところ 『なりゆきです』以上の回答はないのですが、身も蓋もない回答をしすぎることで関東人にはドン引きされることに定評のある私(関西出身)ですので、経緯はきちんとお話しいたします。 『役者経験は?』『ありません』 『役者になろうとは?』『思いません』 厳密に言うと、役者経験は中学校の時に部活で英語劇をやっていたのでないわけではないですし、演劇の役者はやってみたいなと思った

演劇制作とわたし #0

『止め処なく喋る女』と言われるぐらいなら、ここで喋れば良いのだと気がついたのでせっせせっせと自論(持論?)を書くことにしました。 どうもはじめまして。演劇制作を生業にしておりますゆかりーぬと申します。 みけねこ企画という演劇制作ユニットに所属しつつ、個人で仕事を請け負ったり、舞台美術やグラフィックデザインやらも引き受け、時には海外の演劇祭にふらりとボランティア参加したり「こだわりを持たずにこだわりを持って」仕事をやっています。 そんなわたしが制作やりつつ思ったことなどをぽ