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元教員の頭の中あれこれ

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教育時代に感じていたこと、今の教育現場に対して思ったことなどを自由気ままにお話します。
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#学校

いろんな調査結果があるけれど…

1. 数字の罠 資料をいくつか見せます。 よく目にするようになった教員の時間外労働時間。 私はいつもこのような資料を見て思うことがあるのです。 数字だけで見ないでください。 小学校教員の男女比だそうです。 実際にその数字通りなのでしょうか? 全体数はそうなのかもしれませんが管理職の男女比は男性が多いですし、また生徒指導が多い学校に男性の先生が集められていくことが多い学校事情を考えると、多くの学校の実際の肌感としては ではないかと…。 そう感じるのは私だけでしょう

教員の中でたった4%にあたる人…

教員の中でたった4%ほどにあたる人… それは何だと思いますか? ちなみに私はその4%に該当します。 それは… 民間経験者 です。 私は5年間、民間企業に勤めた経験があります。 その上で15年間教員としても勤めましたが、そういう人が4%という少ない数字には正直驚きました。 だからこそ、民間も教員もどちらも経験した数少ない自分だからこそ思うことを今日は話したいと思います。 教員になって、世の中のニュースに耳を傾けてみると 「教員は世間知らずすぎる」  「教員は社

こういう考え方も必要なのではないか

1. いろんなことが絡み合って… 「教員不足」 ここ数年よく聞かれるようになってきた言葉。 もともと子どもが大好きで教員になり、日々目の前の子どもたちのために奮闘してきた自分にとっては少し悲しくなってしまう今の現状…。 きっと同じように心を痛めている先生方も多いのではないでしょうか…? 「教員不足」と一言で言っても たくさんの要因が複雑に絡み合って起こっていると思います。 ただ今回は報道でよく言われている長時間労働やネガティブ報道ではなく、別の角度から「教員不足」

わたしは初任で癌になった③

Instagramで前回の投稿を行った際に、驚くことがありました。 ほとんどの先生方が『がん教育』があることを知らなかったのです。 自分の自治体では当たり前のように癌教育が行われているのに、場所を変えれば全く行われていない自治体があったのです。 そのどちらが正しいとかは私にはわかりません。 ただ投稿後、コメントやDMに様々な声が寄せられました。 コメントは一部ですが、癌の専門医でもない先生方が「がん教育」の授業をすることに不安を感じていることが伝わってきます。 とっ

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わたしは初任で癌になった②

~学校に蔓延る〇〇教育について考える~ 私は小学校教員として採用され、期待に胸を膨らませていた初任の時に 突然、癌になりました。 正直すごく悔しかったです。 「何で今なの?」と何回も思いました。でも命にはかえられないので、手術日に向けて学校を休むための準備をし、日々を過ごしました。 1. 癌と宣告されてから 学校体制のことはあまり詳しくは載せれませんが、誰が代わりに担任を受けもつのか、いつ発表するのか、伝え方はどうするのか…などなど細かくいろいろと進めてもらったと思い