しつけがうまくいかないとき、イライラしたりしますが、それでいいです。怒っちゃダメだ!とか思わないで。

犬のしつけやトレーニングは、常に一進一退なので、綺麗に階段を登るように、必ず昨日より一段上にいる、ということはないのです。

どちらかといえば山登りに近いかも。

山頂を目指しているのに、なぜか下り坂を歩かなければならない時もあります。本当の頂上に到着するまでに、小さなピークをいくつか通り過ぎる必要があったり。

直角に、まっすぐに登ろうと思っても途中には絶壁や足場の悪い地面が行く手を阻み、回り道をせざるを得ないのです。

しつけやトレーニングも、昨日できたことが必ず今日もできるということはありません。


・昨日の散歩では犬を見ても吠えないでいられたのに、今日はどうして吠えちゃうの?(泣)

・最近は引っ張らないで散歩に行けて喜んでいたのに、今朝急に引っ張られて転んでしまったからつい犬に怒鳴ってしまった。(泣)


できると思ってたことができなかった時、ショックを受けたり、イライラしてしまう気持ち、めっちゃ分かります。(私も自分の愛犬にはつい感情的になりがちです;)

そんな時は一時的に感情的になってもらっていいと思います。

無理に色々頑張らないで、犬のことをサボってもいいと思います。

それで少し犬と距離をとって、自分が落ち着いてからで大丈夫です。

最近は、褒めるしつけで育てよう、と言われることが多いので、

「怒っちゃダメなんだ。」

と無理して感情を抑えようとする方も多いですが、それはあまり得策ではありません。なぜなら、犬には本当は怒ったり、苛立ったりしていることが何も言わなくても伝わってしまうからなんです。

犬は言葉を話さない代わりに、体の動き、筋肉のこわばり、匂い、表情などを観察し、相手の心理状態を把握します。

なのでどんなに口で優しく褒めていても、体にイライラが滲み出てしまっているので、意味がありません。笑

それなら、素直に表現した方が、自分も楽で、犬も飼い主の気持ちがわかりやすくなって良いのではないでしょうか。

もちろん、動物と接する時は穏やかな気持ちでいることがとても重要なので、自分の感情をコントロールすることを心がけるのはとてもいい事です。

ただ、顔で笑って心で泣く、は犬には通用しないので、それならいっそ顔も泣いちゃってください、というお話でした。

私はいつも愛犬と小競り合いをしておりますので、まだまだ修行が必要です。


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