子犬の甘噛みの叱り方。

子犬を飼い始めたばかりの方のお悩みで多いのがアマガミ問題。

中にはアマガミでは済まされないような強さで噛んでくるので手も足も傷だらけ、という飼い主さんたちも・・・。

そもそも、子犬は噛む生き物ですので、「噛みたい!」という本能的な欲求をまず満たせる環境を作ることが大前提になります。

人間の赤ちゃんが目についたものをすぐに触ろうとするように、子犬は口に入れることで「なんだろう?」という好奇心を満たしています。

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(ミスタ</a>さんによるACからの写真)

硬いものを長時間齧る、動くおもちゃを噛んで捕まえる、気になったものをかじって確かめる、そういった口を使う行動で運動欲求も満たしているのです。

なのでまずは、噛んではだめ!と制限する前に、これは思う存分噛んで壊して遊んでいいよ、というものを与えてあげて、噛める環境を作りましょう。

そして、次に噛んではいけないもの、犬の間違った行動、というか私たち人間にとってして欲しくない行動に対して、叱ることはいいのか?悪いのか?という疑問が出てきます。

昨今は子供の教育に関しても、褒めて伸ばす、スパルタNG、な風潮で、褒める技術があれば叱る必要もなく、結果的に叱るよりも能力も伸ばすことができると言われています。

でも、言葉の通じない犬にどうやって褒めていることを伝えたらいいでしょうか?

どうやって望ましい行動を褒めて、望ましくないことをやめさせればいいのか?

私がこれまでトレーニングを勉強してきて、実践してきたことからの、個人的な見解ですが、

叱る=行動を即座に止める

これが一番近いような気がします。


叱る=「怖がらせる」とか「体罰する」とか「大きな音をだす」とか「リードを引いてショックを入れる」とか、いろいろ手法はありますが、どれも目的は同じで、

・その行動を即座に止めること

・その行動によるデメリットを提示すること

の2つです。

この2つがしっかりできていれば、やり方に関わらず、叱ることで犬にして欲しくないことを伝えることができます。

上手に叱ることができていれば、アマガミする回数は確実に減りますし、吠える回数も、散歩で引っ張ることも減っていきます。

でも、実際その叱ることがうまくできないので、いつまでも困った行動が続いているんですよね・・・。

なので、叱っているのに子犬が分かってくれない、という場合は叱り方に問題がありますので、今すぐやめたほうが良いです。

逆に、困った行動の代わりにしてほしい行動を教えてあげることで、望ましい行動が増え、次第に困った行動をする頻度が減ってくることも多いにあります。

例えば、歩いている最中に足にじゃれついて噛んでくる場合は、

「遊びたい!」「噛みたい!」という欲求から噛み付いてきて、飼い主の

「痛い!」「やめて!」「もうしょうがないな〜」という反応が子犬にとって良いものになると、アマガミはエスカレートしていきます。

逆に、噛まれても完全無視できれば「つまらない」と思わせることでメリットがなくなると噛まなくなってきます。

もしくは、噛もうとした瞬間に苦いスプレーが口の中にシュッと吹きかけられることで、「噛んだら苦かった〜!」とデメリットを感じさせることもできるかもしれません。

そして、足に噛む代わりにどうしたら遊べるか?面白いことがあるか?を同時に教えてあげましょう。

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おもちゃを持ってきたら遊んでもらえる、おすわりしたら構ってもらえるなど飼い主にとっても都合の良い行動を引き出していけば、お互いに良いコミュニケーションが取れますよね。

なんにせよ、子犬の噛みたい欲求は尽きることがありませんので、まずは十分に噛む遊びをさせてあげることが一番大切です。

子犬でいてくれる今の期間を思う存分楽しみながら付き合っていただけると嬉しいです。


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