見出し画像

芸は人なり 術は人なり

人間国宝 落語家 五代目柳家小さん 師匠の言葉

『芸は人なり』

「これはもう人間性、人物
 だから、やっぱり心が汚れてるってぇと、
 出てくるものがみんな汚くなっちまう

 ずるいやつは、ずるい噺になる
 生意気なやつは、生意気な噺になる
 卑しいやつは、卑しく芯のない噺になる

 だから、全部噺のうえに出てくるんだから、
 心は清廉潔白でなくっちゃいけない」


この言葉を耳にしたとき、治療も同じだと思いました。

治療には、人となり が出ます。


いい加減な人は、いい加減な治療になり、
ガサツな人は、ガサツな治療になります。

優しい人は、優しい治療になり、
丁寧な人は、丁寧な治療になります。


道具を雑に扱う人は、
からだへの触れ方も雑に感じられますし、
掃除が行き届いている治療院は、
細やかな気遣いも感じられます。


東洋医学で言う「気」は、
よくわからないものと感じるかもしれませんが、

「気が合う」
「空気が重い」
「雰囲気がピリピリしている」

など、「気」というものは
自然と感じているものでもあります。

そして、治療は「人対人」です。

治療を受けているときに、
伝わるものや感じるものは必ずあるはずです。

それが「気」なのか、「人となり」なのかは
感じ方次第ですが、
いい加減な治療なのか、丁寧な治療なのかは
わかると思います。


人となりは、生まれつきの性質や人柄ですが、
日頃のおこないの積み重ねが人となりを形成していくこともあります。

「芸は人なり」

「術は人なり」


人となりと術がさらに高まっていくように、
己を理解し、心を清く穏やかに、
日頃から絶え間ない積み重ねを続けていき、
日々の術を施していきたい
と常々思っています。


ゆかり堂治療院


いただいたサポートは知識や技術の向上に役立てて、クリエイターとして皆さまに還元させていただきます!