おいちー!
一歳になって、言葉が増えてきた息子。「こっち!」「どうじょ」「つん!」「ばぁ!」「くつ!」「ばいばい」その中でも毎日使うのが「おいちー!」です。
でもこの「おいちー!」、「美味しい」という意味ではないんです。
彼の中では「食べ物」=「おいちー!」
私がキッチンで食事の準備をしていると…「おいちー!おいちー!」(何度も何度も繰り返しながら)
テレビで小籠包が出てきて…「おいちー!」(去り際に「いただきます」の手をしながら)
朝ご飯の時間になって、お腹が空いたのを訴えたかったのか…「おいちー!!!!」(私の体を揺すりながら)
おやつのバナナを隠していたのが見つかって…「おいぢー!!!!」(涙をポロポロ落としながら)
決して食べている最中に「おいちー!」ということはありません。黙々食べます。本当によく食べます。時々「ごちそうさま」でそり返って泣き叫びます。だから私はしつこく「美味しい?」って聞いていました。美味しそうに、たくさん食べてくれるから。
大好きなごはん×私の「美味しい?」=「おいちー!」なんて愛おしい言葉だろう。
世界中の人が何気なく使っている「美味しい」は大好きなご飯×大好きな人の「美味しい」という言葉でできているのだなぁ。
毎日の「おいちー!」が楽しいです。楽しい「おいちー!」をありがとう。早く本当の「おいちー!」が聞きたい気もするけれど、今のこのかわいいかわいい「おいちー」を大切にします。
そして、彼の「おいちー」が一生「たのちー」でありますように。
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