【R. シュタイナー『魂のこよみ』】9月第4週

第26週

自然よ、母なる存在よ、
私は 意思の中心に 汝をしかと抱く。
その燃えさかる意思の炎は
私の精神の欲するものを 熱く鍛え上げる。
私自らのうちに私を抱える自己感を
必ずや産み出そうとする 強い衝動を。


ルドルフ・シュタイナー
(訳:yuka ogiso)

かつて外にあった自然が
今や 私の内にある。

花の蕾をほころばせ、木々に緑の葉を萌えさせた
生命の迸りが
川にたゆたう小舟をひっくり返すようにして
私の内なるものとなった。

揺らめく蝋燭の火は
ますます大きな炎となり
あたりを熱く染めながら
まだ柔らかな金属を ひたすらに鍛えていく。
より密度のある より強度のある
確かな「私」の感覚が きっと生まれるように。 


※Rudolf Steiner,
Anthroposophischer Seelenkalender:52 Wochensprüche
Rudolf Steiner Verlag, Dornach(Schweiz)
1912-1913/2016


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?