幻想世界のミュージック
このあいだ、仲川光さんの記事をまたのんびり眺めていた時のこと。
なるほど、お気に入りの音楽の話題もいいな……と、思ったまではいい。
しかし――私の場合はあんまりJ-POPとか、有名アーティストとかに縁がないのだ。ゼロではないにしても、たとえば『PV何百万回再生!!』みたいな歌も、たぶんほとんど知らない。
何故かといえば、ずーっとアニソンばっかり聞いてたから。思えば小学生の頃にはいわゆるJ-POP的な歌を聞いて(生意気にも)俗っぽい歌詞だなあ、なんて思ってた、ような気がする。今はそこまで考えてないにしても。
アニメのオープニングやエンディングを飾るテーマ曲は端的にその作品の世界観を表しているものだから、普段はなかなか口にしない、壮大であったり意味深長であったりする歌詞が多く存在する。スケールが大きく、愛や希望を高らかに力強く歌い上げる詞と曲の力に、より強く惹かれていったのは間違いない。
おっと前置きが長くなった……てなわけで、これまで多少なり聞いてきたアニメソングの中で、特に詞に心打たれたもの(もちろん曲もスキだよ!)をいくつか紹介したいと思う。とはいえそれも、最近のにはちょっと疎いのだけれども――まあ、古めのアニメソングなんてのもたいていの人は機会がなければ聞かないし、ということでひとつお付き合い願いたい。
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Give a reason
忙しなく過ぎていく時間と雑多な情報にまみれた社会で、より自分自身の『生』を実感できる何かを求めて、その答えを探していく。弱さをはらみ、けれど恐れず、走り続けた道程がいずれ、その道の先にいる自分の『生きる意味』に繋がるはず。
プラチナ
広がっていく世界に不安を抱きつつも夢と希望を信じる、そんな前向きな思いから変わっていく日々はきっときらめきに満ちたプラチナ。願いや憧れがまっすぐ伝わってくるのは、主人公のキャラクターを意識してのことなのかな。でも、オトナになっても変えていける世界はきっとあるはず。
銀河鉄道999
無限の宇宙にちらばる数多の綺羅星の中から自分だけの幸せを探す旅路はまさに人生そのもの。夢が道標となって招いてくれる先に何が待ち受けているだろう。劇場版と合わせ、少年から大人へと至る通過儀礼のひとつとしてその時代にこういった作品があったのは、少しうらやましい。
この道わが旅
(公式の歌入り動画がなかったので曲のみで)
夢。つまりは理想とする未来や自身の在り方こそ、人を動かす原動力なのかもしれない。夢を足掛かりに幸せをめざす銀河鉄道とはまた違い、夢から夢へと、目標から目標へと旅を進めていく。様々な旅人や新たなる夢との、出会いと別れを繰り返しながら。
ときめき
ままならない日々に悲しみや辛さを覚えても、自分の決意、強い意志で世界はもう一度変えていける。少女のときと笑顔の重みが違っても、これまでとこれからの自分をちゃんと信じていれば、やがて全てが奇跡だったと思える日が、ちゃんと来る。そうと信じていたい。
Starting again
長い旅路に疲れ、希望が見えなくなったとき、かつて出会った誰かの姿が再び立ち上がる勇気をくれる。仲間、相棒、あるいは過去の自分かも――。そんな大切な誰かさんに愛想尽かされないように、一人でも歩いていけるだけの強さを得られるように、ここからが新しい始まり。
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とくに時代やジャンルを絞らずに好きなものを好きなように紹介してみたけれど、いかがだったろうか。初めて聞く曲も、昔聞いたことあるな、という曲も、今のあなたにひとつでも残るメロディや詞があればうれしく思う。
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