つくってあそぶぞ
最初にきっぱりはっきり言っておくと、つくるのは楽しい。
『つくる』とひと口に言っても、何をどのようにして作るかは人それぞれだ。音楽、イラスト、服、ハンドメイドの小物雑貨に、ここnoteなら文章で物語や詩、随筆なんかをつくっている人が多いかもしれない。
じゃあ、『つくる』という行為がなぜたのしいのか――『つくる』ことをきっかけに、それまでにない経験が増えていき、新しい仲間ができ、新しい世界がどんどん広がっていくから――というのはまあ、間違いではないにしろ『そうなったらもっとたのしいなあ』という、一つの理想論ではあると思う。
だいたい何の分野でもそう変わらないだろうけど、始めたばっかりの最初の頃、『つくりはじめ』の段階では、ごく一部の天才以外はまあそんなには相手にされない。例えばものすごくいいものができあがって、こりゃー♡とかいっぱいもらえるぞーとか妄想を膨らませていても、さっぱり見向きもされず気分がしぼんでいく……なんて経験をした作り手の方は、わりと多いんじゃなかろうか。一種の諦めをつけた、という人も。
でもね。やっぱり作るのって楽しいと思うんだよ。いいものができたときもそうだし、『つくる』行為を続けられている、というだけでも楽しみにはつながるし、なんといっても次への創意工夫、構想をあれやこれやと練っている時が、実は一番たのしいんじゃないだろうか。『つくる』ということだけに集中して、他のことにとらわれない、そんな時間。
『自分は○○の人』。何かを『つくる』ことでそんな自分自身を『つくる』ことになるし、そんな自分の在り方から広がっていく未来を『つくる』ことができる。それはつまるところ、自分の人生を『つくる』ってことだ。
誰からも大して見向きされない、そんな時期もあるけれど、真剣に続けて打ち込んでいれば、誰かの目に留まることが、必ず、ある。
まだまだエラそうなことは言えない駆け出しの身ではあるといえ、それでも楽しいものは楽しいので、結局最後には冒頭に戻るわけだ。
作るのは楽しい。
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