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気ままに生きてる話

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日常でふと考えたこととか、ちょっとした生き方めいた話とか。
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2024年5月の記事一覧

貴方のスキマへと愛をこめて

そろそろ終わりにする時が来たようだ。  いや、いきなり? ってああ違うよ、この話じゃなくてさ。何で書いてるの、と聞かれたときに『書きたいから書いてる』なんて極論を持ち出して、現実から微妙に目を逸らすのもそろそろ、ってこと。  何故書いているのか。誰かにそう問われたとき、大抵の場合は『自己の存在を遺すために』と答えることにしている。しかしこの機会に改めて自問してみたとき、キーボードを弾く指がふつ、と止まってしまった。存在証明、それ自体に嘘はない。嘘はない……が、ではその大いなる

雪無灑(ゆきなさい)

 季節の巡りは思いのほか早いもので、ずいぶんと暑くなってきました。また、お別れの時が迫ってきたようです。毎年のことと、この時期の定めと分かっていても、やはり淋しさは拭えないものです。  こうして別れと再会を繰り返しながら、お互いにずいぶん長く付き合いが続いているものですね。不思議なものです。きっと、少しの傷みくらいで草臥れたりなどしない、あなたの強さがそうさせてくれるのでしょう。人は弱いものです。凍てつく風に晒されれば、すぐに心まで冷え固まってしまいます。ここまで生きていら

リトルモスキートン‘24

――1:30 Am 蒸し暑さも増してきた初夏の日の夜中、寝ている最中にふと目を覚ました。それ自体はまあ、毎日よくあることだ。一寸ひと息ついてからまた眠ればいい――が、この時は様子が違った。右手の人差し指の先と、左の肘の近くが妙に痒い。痒みに気付いた時点では見た目に異常はなかった。しかし用を足して寝室に帰ってきた時に再び手と腕に目を走らせると、痒みの発生箇所つまり痒心地とその周囲が円形に腫れ、皮膚が盛り上がっているではないか。これは……拙い。  過ぎ去った時とともに存在を忘れ去

風にたゆたうマインド

 五月十六日、朝から風が強い。がたがたと音を立てる建具のやかましさに朝の五時前には目が覚めてしまった。けれども夜中に目を覚ましてトイレに立った記憶がないから、いつもよりかはよく眠れていたのかもしれない。ここ最近はかなり早い時間からきちんと寝る態勢を整えて眠るよう心掛けているが、中途覚醒なしで朝を迎えるのはなかなかめずらしい。  早く起きたら起きたでやりたいことはいくらでもあるといえ、その後に仕事が控えているとなるとあまり根を詰める気にもなれない。職種や業務の違いはあれど、とに

誕生日の記事にまだ時々🩷がもらえるのでなんでだろうと思っていたら、 『心に残ったゲーム』のお題で上のほうにいるみたい。ありがとう(´▽`)

冷めた珈琲と誰かのハート

 何年振りかに五月にマトモな連休をとることができ、ずっと作業でウチにこもるのも少々勿体なかろうか、などとちょっとしたドライブがてらにランチに出かけたのがゴールデンウイークも終わりに近づいた某日の話だ。といっても特に目新しい所を探すでもなく向かったのは有名チェーン店、名前はコメだが主に出てくるのは珈琲とパンのあのお店である。ただ、市内にある車で20分くらいのところではなく、時間でいえば倍くらいかかる隣の市のお店のほうが、どちらかといえば『行きつけ』なのは変わっているといえば変わ

戦略的リラクゼーション

 一月が行き、二月が逃げ、三月が去り、四月も疾風の如く終了して五月がやってきた。月ごと年ごとに早い早いと言っている気がするが大抵の場合は過ぎ去ってからそう感じるもので、何かに取り組んでいる状態でのひと月は終わるまで、取り組んでいる何かが成されるまでが案外待ち遠しく思えるものだから人間の感覚も結構あやふやなものなのかもしれない。ま、それはさておき。  そんな話をするからには続けたことがあったんだなコイツ、と思ったそこのアナタは優れた観察眼をお持ちで、まさに先月(4月)のあいだ目