2022年の映画・本 感想日記

はじめに

2022年に見た映画やドラマなどの感想を消化するために書きました。その年に見た作品なので、22年公開だけじゃなく過去作も含みます。
日記です。
感想です。

▽宇垣美里のコスメ愛/BEAUTY BOOK

著者:宇垣美里
発行:小学館
2020年11月23日初版第一刷発行。

(概要)フリーアナウンサーとしてラジオのパーソナリティ、俳優、雑誌での連載など多岐に渡って活動中の宇垣美里の、"コスメオタク"ぶりが炸裂したメイク・コスメ・美容について書かれた一冊。
人気アーティストにメイクされた写真やおすすめコスメのほか、読書や映画など趣味について、コラムなどが掲載されている。

感想

メイクやコスメについて知りたいと思っていたタイミングで、いつも聞いてるラジオに出演している宇垣さんがコスメ本を出したと知って購入。
ラジオで話されている、読書やアニメ、映画など様々なカルチャーに対するものの見方、考え方が、メイクや美容というフィジカル的なものに対しても筋の通った選び方をしていて、本当に芯のある人なんだと思った。ちゃんと楽しんで深掘り出来る人は、強かで健やか。
まえがきの文章は低いの否定では無い。高くなってこそ意味が出てくるということだと思った。


▽スパイダーマン ノー・ウェイ・ホーム

監督:ジョン・ワッツ
主演:トム・ホランド
日本公開は2022年。

”マーベル・シネマティック・ユニバース”シリーズの一作で、マーベルとソニーが共同製作した方の「スパイダーマン」シリーズ第三作。

(あらすじ)正体を暴露されたスパイダーマンが、人生を立て直す戦いに出る。

感想

オズボーンの言う通り、確かにピーターは自分の人生を選べずに、何度も迷っていた。それは弱さではなく、迷っても正しい事をしようとする正義感、その諦めない姿勢が強みであるというのを描ききったのが今作。これでもかと言うぐらい悲劇が重なっても希望を捨てないのは、最早恐ろしい。
自分はピーターほど頑張れなかったと知った今、彼の凄さがわかる。

三作目で全てを失い一人になっても、それでも人の為ヒーローを続ける決心をするのは、トニーやキャップ、ソーの単独最終作と同じ展開。MCUはやってる事が同じとも言えるしフランチャイズの呪縛でもあるけど、ヒーローがこれからも存在してくれる締めはファンとしては嬉しい。

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マルチバースの祝祭感は、スパイダーマンだからこそ許されたような展開。いきなり高校まわりの描写が大幅に減らされたのは残念だけど、取り調べシーンなど邪悪が上手い監督の持ち味は切れ味鋭かった。
マットの「世論という法廷が待ってる」というセリフは彼の正体を知っていればこそ響く。
吹替の榎木さん、風格というか声のオーラが増している気がした。
ストレンジ先生は思っていたより話聞いてくれてるし、吹替で見たせいかピーターもお喋りで、先生だけのせいとも思いにくい。
クレジットが三人共「ピーター・パーカー/スパイダーマン:」になっているのも良かった。
これほど過去作に囚われるシリーズもなかなか無い。

今更だけど、コナーズ博士って「エレメンタリー」のマイクロフトだったの!!!!!!!!!
「オー マイ。。。」
「マイクロフトだ」
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▽ドクター・ストレンジ マルチバース・オブ・マッドネス

監督:サム・ライミ
主演:ベネディクト・カンバーバッチ
初公開は日米ともに2022年。

”マーベル・シネマティック・ユニバース”シリーズの一作で「ドクター・ストレンジ」シリーズ第二作。

(あらすじ)異次元を侵略する者を止める為、ドクター・ストレンジが別世界を巡る。

感想

マルチバース要素が大きなギミックとしてだけでなく、ストレンジ先生の心の成長へと繋がるものになっている構成が良かった。そういう整理もサム・ライミの力かもしれない。
前作では、壊れて時を止めたままの腕時計が映されて映画は終了したが、今作ではクリスティーンの手により修理され、スティーブンが最後に手を加えることで再び時を刻むようになる。止まっていた時間が、医者であり彼の心の拠り所であったクリスティーンによって、時計と共に"再生"していく。
タイムストーンで時を戻した先生だからこそ深みが出るこの構成は上手いと思った。
今の自分を受け入れ、愛することが出来た最後の表情は晴れやかだった。

ただ、ワンダの存在が大き過ぎて、主人公であるストレンジ先生の物語が薄まってしまった気がする。影が薄いというより、ワンダの方が大き過ぎる。

デッド・ストレンジを予告で見て「これ予告で見ない方が良かったパターンかなぁ」と思っていたけど、ラスボスかと思いきや主人公か!笑
良い裏切りで、今回に限っては予告見ておいて良かった。良いミスリード。


▽シン・ウルトラマン

監督:樋口真嗣
総監修:庵野秀明
主演:斎藤工
初公開は2022年。

庵野秀明が企画・脚本・製作、樋口真嗣が監督を務めた、「シン・ゴジラ」でも共作したスタッフによる特撮映画。

(あらすじ)シンジがウルトラマンになり、地球を救う。

感想

"理解の及ばない存在"で、宇宙人という正体がわかっても、何者かを知っても理解出来ないという、範疇を超えて存在しているのが怖い。よくわからない献身ぶりもヒーローらしい。

シンジがどんな人物かわからないままウルトラマンになるから、彼と融合したとはいえ元々どんな優しさがあったのか、ウルトラマンが入れ込むほど優しい内面があったのかわかんない。子供を庇ったことをきっかけに人間に興味を持ち、自分以外を救おうと奮闘するチームに段々惹かれていったのかな。
かといって周りのキャラクターも尊い描写が無いので、本当に何で人間を好きになったのかわからない。

嗅ぐのは嫌悪感を抱く。班長ぐらいは気を遣わせたり止める仕草があればまだ良かった気がする。
メフィラスにもゼットンにも押されてたし、最後も辛勝だから強いという印象の薄いウルトラマン。


▽ソー ラブ&サンダー

監督/脚本:タイカ・ワイティティ
主演:クリス・ヘムズワース
初公開は日米ともに2022年。

”マーベル・シネマティック・ユニバース”シリーズの一作で「マイティ・ソー」シリーズ第四作。

(あらすじ)"神殺し"を繰り返すゴアを止める為にソーが宇宙を駆け回る。

感想

これはゴアに味方する。MoMに続き少し辛い。
ストレートな作品で気軽に楽しめる。気軽過ぎて、2回ぐらい見たらもう見返さなくても良いと思った。
前作からスペースオペラ調になり、神々の会議やヤギが引っ張る宇宙船など印象的な絵面はあったけど、アクションシーンは新鮮なものや大きなインパクトのあるものは無かったかも。
最後にタイトルに意味を加える演出は上手くて良かった。


感想記事リンク

コチラ。

2023年の映画感想
https://note.com/yukanoyu2157/n/n8352d86e2eb4

1(ドクター・ノオ)
https://note.com/yukanoyu2157/n/ncb7c33ead211?sub_rt=share_pw

22~24+25(慰めの・スカイ・スペクタ・ノータイム)
https://note.com/yukanoyu2157/n/n2c6c663508a7?sub_rt=share_pw


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