見出し画像

VTuberグッズと従来のアニメ系キャラグッズに違いはある?

さらに追記!(2022/12/17)#Vデザアドカレ2022 で「VTuber×グッズデザイン」のnoteを書くにあたり、当noteにリンクを繋げました。そのため、文章を見直し、わかりやすくなるよう編集しました。

追記!(2020/12/18)「二次元キャラクターのグッズ」と「三次元(アイドル、声優、2.5次元俳優)のグッズ」はアプローチの仕方や捉え方が違うと思います。VTuberは前者の見た目をしているけれど、カテゴリは後者なのかな…と思いました。

最近VTuberの配信を見るようになりVTuber界隈に興味を抱いています。彼らがグッズを販売しているのも見かけるので、ふと気になりました。

疑問:グッズの傾向に違いはあるの?

私はふだん商業でキャラクターグッズデザインをしています。
※企画から参加してデザインするときもあれば、依頼された時点でデザインが確定しており入稿データを作成するだけのときもあります。

VTuberのグッズデザインもやりたいな〜という願望が生まれましたし、実際にお仕事でやったりやらなかったり(ぼかし…)なので市場調査です!
私が培ってきた知識や経験は活かせるのか?通用するのか……!?

そもそもキャラクターグッズとは?

キャラクターが使われていればキャラクターグッズであると今回は定義します。キャラクターをイメージとした香水やアクセサリーなども、キャラクターのイラストは使っていないけれどキャラクターもしくはキャラクターが登場する作品そのもの(というIP/版権/著作物)を扱っているのでキャラクターグッズです。

VTuberグッズとアニメキャラグッズ違いはあるのか1

アニメ系キャラクターグッズ(以下キャラグッズ)は多岐に渡ります。
ザ・オタクグッズ!な定番の缶バッジやアクリルキーホルダーを始め、ステーショナリー、日用品雑貨、アパレル、インテリア、食品……なんとアウトドアグッズまであります。

小物だけではなく、そこそこ大きいものもあります。壁掛けタペストリー、ブランケット、抱き枕、スーツケース、等身大パネル(?)など。
かつて「痛車(いたしゃ)」を生み出した実績のあるオタクですから、なんでもグッズになりますね!

さて、キャラグッズは無限に種類があるのでVTuberが販売しているグッズを見て、同じ部分・異なる部分を探していくことにします。

…あ、私がアニメ系キャラのグッズデザインをすることが多いため比較対象にしてみました。VTuberはアニメキャラっぽいけれどリアルの人間感もあるので、アイドルや声優グッズとも似ているかもしれないと思っています。

それではグッズを見ていきましょう!

輝夜月

輝夜月さん、オフィシャルショップあるの強い。さすが四天王。
ライブグッズもありアパレルもありという点で、音楽系アーティストや声優やアイドルと似たグッズラインナップです。VTuberならではのグッズは無いですね。

しかし!ヴィレッジヴァンガードとのコラボグッズをとくと見よ!

やば。カオス。
田畑でバタバタパーカー」は彼女が動画内でデザインしたもので、願い通り大人たちによって実現したようです。
また、「トレーディングサムネキーホルダー」はYoutubeに投稿している動画のサムネイルをそのままアクリルキーホルダーにしたものです。個性爆発している。これはVTuberならではのグッズだと思います。
キャラグッズで例えるなら漫画の表紙をグッズ化したりアニメのワンシーン(場面写)をグッズ化したりゲームアプリならSSRカードをグッズ化したりする感じかな。
ポップ風缶バッジ」はヴィレヴァンの特徴である黄色いポップに彼女がイラストを描いた、というストーリーを感じられます。本人が描いたイラストがグッズ化するのってファンは嬉しいですもんね〜〜〜!

(※追記:残念ながら、2021年9月末に引退状態となりました)

ホロライブ

ebten(エビテン)というエンターブレインのオンラインショップで見つけました。
ビジュアルをそのまま物に落とし込んでいるのはキャラグッズと変わらないですね。でもファンにとって定番グッズは嬉しいので、まずは基本を押さえているのだと思います。

ロボ子さんの「高性能Tシャツ」良いですね!ファンには通じるけれど、ぱっと見へんてこな文字Tシャツ。キャラグッズでも、キャラが着ている部屋着をそのままグッズ化する傾向はあります。コスプレイヤーにも喜ばれます。

アクリルウム」!オリジナリティある!エビテンの独自商品なのかな?
これはアクリルのミニチュアルームに別売りのパーツを使えば自分だけのお部屋を作ることが出来ます。シルバニアファミリーだ。ゲームアプリのアバタールームみたいなものをグッズで表現したんですね。
欲を言えば自分のスマホに推しのVTuberが遊びに来てほしいです。テンション上がりませんか?そういうアプリ開発をどなたかやっていないですか?あったとしてもARかな。

MoguLiveさんの記事を参考にしたよ!

2018年にはグッズ販売されていたんだ…!知らなかったな。ねんどろいどが発売しているのすごい!ねんどろ化のハードルは高いのに……(私の2次元の推しはまだねんどろ化していません)(一生しなさそう)。
ほわ~、ムービックさん、COSPAさん、Ani-ART(AMNIBUSさん)がグッズ販売しているんですね。さすがだ。早い!

ボイス付きのLINEスタンプは相性抜群ですね!アニメキャラだと結局のところアニメキャラ本人ではなくて声優さんなので、VTuberは紛れもなく本人の声なのが最高ですね〜。

にじさんじ

BOOTHで販売されています。オンラインショップは持っていないようです。(ECは運営が大変だからね……)※アニメイトやebtenでもグッズ販売は行われています。
ボイス販売は良いですね!ドラマCDみたいな感じ。やはりバーチャルとデジタルコンテンツは相性抜群。ライバー本人プロデュースグッズも良いですね。アイドルや声優グッズと似た波動を感じます。本人が手がけたってところが重要!
サンリオコラボかわいい。

—————————-

調べた感じ、大きな違いは無さそう……?

VTuberはバーチャル世界の住人ですが、ファンたちはこちら側…リアルの住人なので、手に取れる”モノ”が多いですね。バーチャルっぽさを追求するならばデジタルコンテンツ一択になってしまうけれど、それだとリアル側にいるファンは物足りないんですよね……手で触れる推しグッズが欲しくなる……煩悩。

う〜ん。いまはVTuberが日常に馴染んでいなくて市場が狭いから定番グッズを販売しているのかな。VTuberが一般的になったら(経済を動かせるぞ!と大人たちに気づかれたら)、コラボグッズが増えそうです
すでににじさんじはサンリオと、輝夜月さんはヴィレヴァンとコラボしてる!)

従来のキャラグッズと同じ流れを辿るかなぁ。
例えばコンセプトカフェ系。「スイーツパラダイス」「アニメイトカフェ」「文房具カフェ」とか。「東急ハンズ」もコラボ多い。水族館や動物園や「東京ドームシティ」などの行楽施設。「大江戸温泉物語」や「池袋プリンスホテル」も良いなぁ。
バーチャルの存在がリアル店舗とコラボするのか?という疑問もありますが、そもそも2次元キャラは現実に存在しないでしょ的な話にもなるのでVTuberがコラボしてもおかしくないはずだ!
(なぜ人類は2次元に行けないんだ…?)
「バーチャル渋谷」が出来たのだからバーチャル◯◯が増えてコラボも出来る……?

◆追記:東急ハンズはすでにコラボしてるじゃん!?

2019年7月ですか。はや〜い。いや、は、早すぎる…!?時代は追いついているのか?追いついていない、わからない、少なくとも私は追いついていなかった。勉強不足でした。申し訳ない。

追記終わり

一歩先のグッズを考えるときが来るかもしれない!
いずれリアルにいる私たちも気軽に、それこそTwitterをつかう感覚でバーチャル空間に足を踏み入れられるようになったら、バーチャル空間で使えるグッズが人気になりそうですね。ゲームのアバターやアイテムみたいになるのかな…!?

そんな世界が来たら楽しいだろうなぁ。私が生きているうちに頼みます。バーチャル空間に永遠にいさせてください。死んで肉体を失っても知覚だけどうにかインターネットに住むことはできないかな。

冗長になってきたのでまとめ!

●基本的にキャラグッズと大きな違いはないので知識・経験は活かせそう
●”モノ”の他にBlu-ray、CD、ボイスなどの彼らのパフォーマンスも販売している(アイドルや声優と同じ)
●流通はまだ少なめと思われる(VTuberの市場は拡大途中)

アニメ系キャラクターグッズであろうとVTuberグッズであろうと、グッズデザインにおける本質は変わらないと思います。
・IP(著作物/キャラクター)の魅力を理解する
・消費者のニーズを汲み取る
・魅力を表現したデザインをする
・最適なタイミングで適切な商品を販売する

これ。

”わかっている”デザインって最高なんですよね。よだれが出る。財布から諭吉が出る。私もそういうデザインをしてファンを狂喜乱舞させたいし、させることが命題です。

だから私の課題はVTuberひとりひとりの魅力、ファンから好かれている要因を理解することだ〜!(ふだんのお仕事と同じだ〜!)(デーン!)

やっぱりVTuberならではの!っていうグッズは欲しい。なにかなぁ。それを考える旅に出ます探さないでください。
(某ウィルスの影響で仕事が少ない)

雑記

VTuberのグッズデザインもしたいけれど、将来的にバーチャル空間でのグッズデザインを考えると3Dが出来るようになった方が良いのかなぁ……。グラフィックデザインって平面(2D)なので3Dは専門外なんですよね。ちんぷんかんぷーん!

わきたつ好奇心をきっかけに調べたことだけれど、将来の展望を考えることとなってしまった。生き延びたい。
ここまで読んで下さりありがとうございました。





記事のシェアやいいねや感想でも充分嬉しいです!!!